愛知民報

【15.07.05】名古屋市議会に新風 躍進共産党 本会議初質問の感想は

 
 名古屋市の定例議会が6月19日に開会し、24―26日まで本会議質問が行われました。4月の選挙で5議席から12議席に躍進した日本共産党の質問時間は52分から103分に大幅に増えました。本会議での議案質疑、議案外質問、関連質問に計6人が立ちました。河村たかし名古屋市長に初めて論戦を挑んだ4人の新人議員に、感想と決意を語ってもらいました。

マイナンバー

 藤井ひろき議員はマイナンバー法の施行に伴う個人情報保護条例と手数料条例の改正について問題点をただしました。河村市長は「マイナンバーは時代に逆行する制度で反対。国にしっかり意見を言う」と答弁しました。
 藤井 全体のトップバッターで、緊張しました。傍聴席に中村区の支持者の顔が見えて少し落ち着きました。年金情報流出問題が起こっていたため、「私たちの個人情報は大丈夫なのか」という市民の不安も訴えて質問。条例改正の延期を要求しました。

国民健康保険

 柴田民雄議員は、文化小劇場の問題を取り上げ、子どもが芸術文化にふれる機会を増やすことを要求。国民健康保険の都道府県単位化については、市独自の保険料減免制度を守り、負担が過大にならないよう求めました。
 柴田 音楽や演劇のサークルは練習場所の確保に苦しんでいます。文化の担い手づくりは若者を育成する大事な仕事です。国保については、命を守るライフラインの前進・発展を要求しました。「国や県にしっかりものをいう」との市長答弁を引き出しました。

ブラックバイト

 
 西山あさみ議員は、大学生が借りている奨学金について、地元企業に就職した人を対象にした返還補助制度や、若者がブラック企業・ブラックバイトから身を守るための啓発、相談窓口の設置などを要求しました。
 西山 選挙で自分が訴えたことを質問しました。自分の体験も踏まえたリアルな告発に心がけました。「ラフな服装で敷居が低い相談窓口を設置せよ」との要求に市長は「賛成です」と答弁しました。市は本気で若者を応援してほしい。

無謀なリニア

 青木ともこ議員は、リニア計画について、沿線住民に環境破壊など不安が広がっていることを突きつけ、市から市民の不満があることをJRに申し入れるよう要求。市まちづくり公社が立ち退き交渉を行っていることについて「企業の下請け」と批判しました。
 青木 緊張で足も手も震えました。リニアの問題点を告発できたことは良かったと思います。沿線住民への被害などの問題がよく認識されないままに推進されていることがわかりました。

日本共産党議員の質問テーマ

【議案質疑】
6月24日
藤井ひろき議員
 「個人情報保護条例・手数料条例の一部改正について」
【議案外質問】
6月24日
柴田民雄議員
 「次世代育成に関する文化小劇場の役割について」「国民健康保険制度改革について」
6月25日
西山あさみ議員
 「若い世代の雇用と暮らしを応援する施策について」
青木ともこ議員
 「リニア建設計画について」
6月26日
くれまつ順子議員
 「学校給食の無料化について」「敬老パスの利用拡大について」
田口一登議員
 給食費無料化について関連質問