愛知民報

【14.03.23】浜岡原発は 廃炉しかない 稼働ノー5つの理由

 東日本大震災で原発事故が起きました。愛知に最も近い中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)は大震災直後に全面停止しました。しかし同社は、原発推進の安倍政権のもとで再稼働に向かっています。

?世界一危険

 東日本大震災の震源域は海底で、岩盤が7?も隆起する地殻変動が起きました。南海トラフ巨大地震でも東日本大震災と同規模の地震が想定されています。浜岡原発はその震源域の真上にあり、世界一危険といわれています。

?地震で破壊

 国会の福島原発事故調査委員会は、事故原因は津波だけでなく地震の可能性も「否定できない」と結論付けました。国の「南海トラフ巨大モデル検討会」は2012年3月、浜岡原発周辺で従来の想定を上回る震度7の想定値を公表しました。浜岡原発の耐震性は検証されていません。

?日本最大

 5基ある浜岡原発の5号機は138万??の出力をもつ日本最大の原子炉です。原発周辺の11市町には約96万人の住民がいますが、重大事故発生時の避難計画すらできていません。

?死の灰莫大

 原発は燃料のウランを燃やす過程で「死の灰」を生みます。出力100万??の原発から1年間に出る「死の灰」は、広島型原爆の1000発分。
 原発の核廃棄物は安全に処理する方法がなく、最短で10万年の安全管理が必要とされます。原発と人類は共存できません。

?原発ゼロへ

 福島原発では事故から3年たっても、事故は収束するどころか、大量の放射能汚染水問題など非常事態が続いています。福島県では全自治体議会で県内の全原発の廃炉を求める意見書や決議が可決されています。国民の多くが原発ゼロを求めています。原発そのものをなくし、自然エネルギーに転換するしかありません。