愛知民報

【18.06.17】米監査院 F35戦闘機 欠陥966件 同型機は三菱小牧南工場製造、県営空港使用 問われる防衛省の態度

 防衛省が航空自衛隊の次期主力戦闘機として採用するF35ステルス戦闘機(米ロッキード・マーチン社製)について、米政府監査院は5日発表した報告書で966件におよぶ欠陥を指摘しました。そのうち111件は、安全性や重要な性能を危険にさらす問題です。
 防衛省は、F35 を42機調達する計画で、そのうち30数機は愛知県豊山町にある三菱重工小牧南工場で最終組み立てされます。昨年6月には同工場生産の初号機が隣接する愛知県営名古屋空港から試験飛行に飛び立ち、そのごう音が住民をおどろかせました。
 日米両政府は、小牧南工場をアジア・太平洋地域に配備される米軍などのF35の点検整備拠点に使う計画です。
 米監査院の欠陥指摘に、名古屋空港周辺住民にF35事故への不安が高まっています。同空港では2007年、三菱小牧南工場で点検整備中の空自F2戦闘機が滑走路上で墜落炎上する重大事故が発生しています。
 防衛省は、F35の欠陥指摘にたいする見解を示すべきです。県と空港周辺市町は住民の安全確保の責務が問われています。