陸上自衛隊第10師団(名古屋市守山区)は21日、名古屋市内で約25??の徒歩行進訓練を行いました。
おもに4月に入隊した自衛官候補生を対象とするもの。指導部40人、候補生86人の合わせて126人が迷彩服に鉄帽姿で、小銃や銃剣を手に、同市守山区、北区の庄内川・矢田川河川敷や周辺市街地を行進しました。
陸自第10師団が守山区長に出した徒歩行進訓練の通知書では、訓練の目的を「徒歩行進に関する基本的事項の概要を習得させる」こととしています。小中学生の通学時間や、市民の憩いの場である河川敷などで銃を持った隊員が歩き回る理由の説明はありません。
愛知県平和委員会、日本共産党名古屋市議団、「自衛隊の海外派兵に反対する守山区の会」は、行進ルート沿いで横断幕を掲げ武装訓練に抗議しました。
愛知県平和委員会の矢野創事務局長は、安倍政権が国会に提出している「戦争法案」にふれ、「自衛隊員を海外の戦闘地域へ送る法案です。自衛隊員の命を守るためにも反対を」と訴えました。
日本共産党の岡田ゆき子、くれまつ順子、柴田民雄の各名古屋市議が参加しました。くれまつ市議(守山区選出)は「市街地訓練は、武装自衛隊に市民の目を慣らすのが目的です。許してはなりません」と話していました。
日本共産党名古屋市会議員団は訓練実施に先立つ19日、山本頼人陸自第10師団長と河村たかし名古屋市長に、市街地徒歩行進訓練の中止を求める申入書を提出しました。