核戦争の危機から女性と子どもの生命を守る、憲法改悪反対、軍国主義復活阻止など「5つの目的」をかかげ、平塚らいてう、いわさきちひろさんら著名人の呼びかけで、1962年に誕生した新日本婦人の会(新婦人)が10月に創立50周年をむかえました。その活動は輝いています。
全学区で班づくりへ 一人ひとりの要求つなげて
即時原発ゼロ、平和な日本を、旧日本軍「慰安婦」問題の一日も早い解決を―。愛知県の新婦人会員たちは?私は言いたい?と声をあげています。
藤前干潟や海上(かいしょ)の森を開発から守った行動力は広く知られています。運動のテーマは食卓から日米安保条約まで。草の根の運動で政治を動かし、子どもの医療費無料化や中学校給食などを実現しました。
愛知県内には54支部542班があり、全小学校区の班結成をめざしています。ひとりの要求で結びつく小組(サークル)は2000近く。赤ちゃん小組、幼児リズム、絵手紙、ちぎり絵、健康、介護おしゃべりなど、若いママから熟年、高齢女性まで、今日も新しい出会いが生まれています。
一人ひとりの要求を実現し、平和の課題ををたえず放さず、社会的な性差別なくす活動はますます輝き、先輩から次世代へと運動のバトンが渡されます。
新たな50年に前進 愛知県本部会長 安藤満寿江さん
小組を楽しみ、おしゃべりし、冷たい政治に?私は言いたい?と怒り行動する新婦人。「この街に新婦人があって良かった」と喜ばれるよう、世代をつなぐ仲間づくりを続け、新たな50年を展望し前進していきます。
この地域にも新婦人 名古屋市西区 平田学区 わらべ歌 サークル 歌に合わせて みんなご機嫌
「人見知りが激しい子なのに、今日はご機嫌です」―。名古屋市西区平田学区で行われた新婦人の 「わらべ歌サークル」に、3歳の男の子と初めて参加した母親は、ふだんと違うわが子に驚きました。
0~3歳の子と親が30人集まりました。講師の中川栄子さんが音頭をとって歌い始めると、子どもたちは母親のひざの上で歌に合わせて遊びます。
中川さんは「わらべ歌は子どもたちの遊びから生まれた歌。耳で聞いてリズム感を養えば音楽が好きになります」と言います。
子どもたちは歌の世界に引き込まれ、半べそでダダをこねていた女の子は機嫌を取り戻しました。終始笑顔で歩き回る男の子も。
1歳の女の子を連れた母親は「家では子どもと1対1なので、子育て仲間で集まれて楽しい」と話しました。
10月にこのサークルをつくった新婦人会員は、「自分が住む学区にもつくりたい」と仲間を募りました。
11月13日、平田学区に新しく「平ひら(ひらひら)」班が誕生しました。新婦人西支部の加藤桂子さんは「この地域には新婦人がなかったのでうれしい。もっと広げたい」と話しています。