愛知民報

【12.09.16】政治を動かす一番の力 日本共産党 総選挙モード

 8日、通常国会が閉会しました。政局は、秋の臨時国会での解散・総選挙の可能性を色濃くはらみながら推移しています。各党とも、すでに「総選挙モード」に入り、比例代表でも小選挙区でも、しのぎを削るたたかいがはじまっています。日本共産党は、9月に党勢拡大に全力をあげ、10月には党中央幹部の全国遊説をスタートさせます。

 日本共産党衆院比例東海候補の佐々木憲昭衆院議員は、通常国会が閉会した8日、名古屋市中区の街頭で国会報告を行いました。かわえ明美比例候補、大野ひろみつ衆院愛知1区候補、もとむら伸子参院愛知選挙区候補も訴えました(写真)。
 佐々木氏は、民自公3党が消費税増税法と社会保障解体法を可決したことを批判。「消費税増税法を強行しても、国民の6割以上が反対だ。消費税に頼らない道を提言し、大増税と正面からたたかう共産党の躍進が増税を中止さる一番の力」と総選挙での党躍進を訴えました。
 「企業・団体献金を受け取らず、?アメリカ言いなり、財界中心?の古い政治を断ち切る改革をすすめる共産党が伸びてこそ、国民の願いが実現できる」と力説しました。
 

橋下「日本維新の会」 強権独裁政治めざす

 橋下徹大阪市長が国政進出のために立ち上げる新党「日本維新の会」。ねらいは、衆院の定数半減と参院廃止、道州制導入、憲法改正など、大阪ですすめる強権独裁政治を全国に広げることです。
 大村秀章愛知県知事と河村たかし名古屋市長の新党も、「日本維新の会」との連携・合流で国政進出をねらっています。
 大阪府・市政で橋下「維新の会」が強行する福祉破壊教育支配にたいし、市民の反撃が広がっています。

日本共産党 ?政党らしい政党?

 民主党を離党する議員が相次ぎ、自民党の離党者も含め新党がと立ち上がり、衆議院は12会派と、かつてない多党化です。
 どの党も国民から遊離し、勝ち馬に乗る相手探しに右往左往。財界主導の二大政党づくりの崩壊です。
 このなかで2万の支部と2700余の地方議員をもち草の根で活動する日本共産党が「政党らしい政党」として注目されています。
 片山善博元総務大臣は「日本には共産党などを除くと政党らしい政党は事実上ない」、自民党の谷垣貞一総裁は「敵ながらあっぱれ」と述べました。

政党のあり方問う

 日本共産党の志位和夫委員長は7日の党国会議員団総会で、総選挙では「政党のあり方を根本から大きく問う論戦」を展開すると力を込めました。
 同党は10月から12月上旬にかけ、「総選挙勝利をめざす第2次全国遊説」をおこなう計画です。愛知では、党中央幹部が来演する大演説会と、小選挙区ごとの演説会の開催が検討されています。
 同党愛知県委員会は9月上旬から、県内各地に同県委の宣伝カーを派遣し、比例東海ブロックの議席増をめざす「比例押し出し全県宣伝キャラバン」を展開しています。

参院選へ動き活発

 「日本共産党の衆院選・参院選躍進で増税阻止・原発ゼロを」――日本共産党の参院選愛知選挙区候補・もとむら伸子氏の演説は明快です。
 野党共闘による首相問責決議の参院可決は日本共産党の主導で実現。同党が伸びれば政治が動くことを実証しました。
 参院の民主現職や公明新人がポスターの張りだしや街宣をおこなうなど、各党は来年7月の参院選に向けた取り組みを本格化させています。