愛知民報

【11.04.10】市町村議選 住民守る日本共産党の躍進を 

 いっせい地方選挙の後半戦(市長・市議選17日、町村長・町村議選19日告示。いずれも24日投票)が迫りました。日本共産党の市町村議(団)は、民主党政権の医療・福祉サービスの切り捨てに立ち向かい、各地で様々な実績をあげています。住民を守る命綱、日本共産党の躍進が求められています。

国保税引き下げ

 日本共産党議員は高い国民健康保険税(料)の引き下げや低所得者減免制度の拡充を求めてきました。

 北名古屋市では昨年6月議会で国保税引き下げ条例が可決され、年間所得78万7000円の夫婦と子ども2人のモデル世帯で2万3000円の引き下げになりました。

 一宮市では、昨年度から18歳未満を対象に均等割の3割減免が実施されました。

 知立市では、低所得者の減免を法定の6割・4割軽減が7割・5割・2割に改められました。

 今年4月1日現在、豊橋市、岡崎市など18市町で低所得者への減免制度が実施されています。

医療費無料制度

 子どもの医療費無料制度は、保険医療の自己負担分を県と市町村が折半で負担する制度です。県の補助対象は通院が義務教育就学前、入院が中学卒業までとなっています。

 日本共産党議員は各地の議会で入院・通院ともに少なくとも中学卒業まで医療費を無料化するよう要求。昨年は清須市(4月実施)、春日井市(7月実施)、阿久比町(7月実施)、東海市(10月実施)、今年1月から武豊町が中学卒業まで通院が無料になりました。今年3月末現在、入院・通院とも中学卒業まで医療費無料は27市町村に広がりました(別表)。

 豊明市、長久手町、美浜町では、この3月議会で中学校卒業まで入通院医療費無料化予算が可決され、今年度から実施されます。

入・通院とも中学卒業まで医療費無料の自治体
(2011年3月末現在)

岡崎市、春日井市、碧南市、刈谷市、豊田市、安城市、西尾市
小牧市、大府市、知立市、高浜市、日進市、田原市、清須市
弥富市、みよし市、豊山町、大口町、飛島村、東浦町
阿久比町、武豊町、幸田町、設楽町、東栄町、豊根村

住宅リフォーム助成

 日本共産党議員は、地域の経済活性化策として住宅リフォーム(改修)助成制度の新設を求めています。

 蒲郡市では、昨年の3月議会で同党議員が提案。市長は「即効性のある良い提案」と評価し、9月議会で2000万円の事業費予算が可決され、10月から実施されました。

 市民が住んでいる持ち家のリフォームを市内業者に頼むと、20万円を限度に工事費の10%を市が助成します。対象は代金10万円以上の工事。昨年末までに201件の申請があり、総額2億7900万円の工事が発注されました。予算を使い切ったため12月議会で5000万円の予算が追加されました。

 江南市では昨年の12月議会で、今年度から事業費2000万円で20万円を限度に工事費の20%が補助されることになりました。設楽町でも1000万円の予算で実施されます。

巡回・福祉バス

 日本共産党議員は、住民の交通手段確保のため巡回バス・福祉バスの実施や路線の拡充を要求してきました。

 豊川市や阿久比町では、同党議員が巡回バスの運行を要求。今年秋から試行運転が始まります。

 南知多町では廃止された知多バスの西海岸線と豊浜線に代わり、昨年10月から町営コミュニティバスの運行がはじまりました。

 豊田市や稲沢市、弥富市などでは路線が増え、病院など公共施設へのアクセスが改善されました。

 知立市では、同党市議団が巡回バスのコース改善を提案。今年10月から住民の要望の強かった名鉄知立駅と知立団地を結ぶ新コースの運行が始まります。

 現在、巡回バスは県内47自治体で運行されています。

教育環境の改善

 日本共産党議員は小中学校の教育環境の改善に積極的に取り組み成果をあげています。

 知立市では、同党市議団が毎議会ごとに小学校の少人数学級の実施学年を広げるよう求め、昨年4月から市独自に実施していた小学校3年生までの35人学級が今年4月から小学校4年生まで拡大されました。

 愛西市の同党議員団は、児童・生徒の安全と非常災害時の住民の緊急避難場所として、学校施設の耐震化を求め、市内の全小中学校の耐震補強工事が今年3月までに終わりました。

 碧南市では、同党議員が議会で小中学校のクーラー設置など教室の暑さ対策をもとめ、市は今年度中に全小学校139室、来年度中に全中学校97室に扇風機を設置する計画を発表。弥富市では昨年度、全小中学校の普通教室に扇風機が設置されました。

 日本共産党議員団は学校の老朽化したトイレの改修や洋式化を求めています。知立市は今年度から各階に洋式トイレ1カ所を設置する工事を始めます。稲沢市は今年度に、大里西小学校、祖父江中学校のトイレを洋式化します。