愛知民報

【11.04.17】いっせい地方選挙後半戦 日本共産党 36自治体に82人擁立 

福祉・防災のまちづくり訴え

 17日告示の一般市議選と19日告示の町村議選(ともに24日投票)が行われる、いっせい地方選挙の後半戦では、東日本大震災・原発事故を受けて、各市町村の防災計画の見直しが求められています。防災や福祉を切り捨ててきた「行革」への各党の態度も問われます。

 日本共産党は市議選59人、町議選22人、村議選1人の計82人の候補者を擁立します。市議選で同党が議席増に挑むのは、犬山、江南、豊明、大府の4市。

 同党は名古屋市議選や県議選での厳しい結果をうけ、後半戦で巻き返す意気込みです。特徴的な状況を紹介します。
一宮市議選予定候補者 (左から)はしもと浩三、岩田やすお、ひこさか和子、尾関むねおの各氏

市議選

 今回、日本共産党が候補者を擁立する36市町村のうち、23市町で議員定数が削減され、当選ラインが上昇する見込みです。「減税日本」など新党の動きもあり、前回とは様変わりした選挙情勢です。

 現有4議席の確保をめざす一宮市(定数40)では、4人中2人が新人。28歳の、はしもと浩三氏は、若さと行動力をアピール。ハコモノ中心から福祉重視の市政への転換や廃止された旧県立循環器呼吸器病センターの公共利用を訴えています。

 春日井市(定数32)は定数4減の激戦。4候補は中学卒業まで入・通院医療費無料化の実績や国保税1人1万円引き下げなどの政策を強調しています。

 瀬戸市(定数26)では現職2人、新人1人を擁立。現有3議席確保をめざします。同日投票の瀬戸市長選で同党が推薦する三宅のり子氏と連携したたたかいです。

 豊川市(定数30)では、2009年2月の旧小坂井町合併にともなう増員選挙で増えた3議席の確保をめざします。三河湾に面する市南部の津波対策強化を訴えています。

 岩倉市議選(定数15)は前回無投票。現職の4議席確保で、県内最高レベルの同党の議席占有率を前進させる意気込みです。

 昨年3月に甚目寺、七宝、美和の3町が合併した、あま市(定数26)は合併後初の市議選。3人の現職が定数16減のなか、議席確保に挑みます。

 4月1日に西尾市に編入合併された一色、吉良、幡豆の旧3町では市議増員選挙が行われます。日本共産党は旧町に各1人の候補者を立て、西尾市議会への進出をめざします。

町村議選

 設楽町議選では、設楽ダムの建設中止を掲げる田中邦利候補がダムに頼らない町づくりなどを訴えています。

 大治町議選では、日本共産党の議席空白克服に挑みます。阿久比町議選では2議席回復をめざします。

 海部郡飛島村の村議選は、現議席絶対確保のたたかいです。