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仕事見つからない ハローワーク前 切実

求職者に暮らしや求職状況を聞く愛労連組合員=1日、名古屋市中区

 愛労連(愛知県労働組合総連合)は1日、名古屋市中区のハローワーク前で、求職者らに新型コロナの影響や要望を聞くシールアンケートに取り組みました。昨年4月から実施し、今回で11回目。

■ 愛労連が対話

 知崎広二議長はじめ8人が参加。「コロナの終息が長引き、各地で新規感染者のリバウンド(再拡大)が懸念され、愛労連にも多くの相談が連日寄せられています。ぜひ要望を聞かせてください」と呼びかけました。

 離職理由、国や自治体に望む項目など、20人以上がシールを貼っていきました。

 国に望むことに「景気回復・仕事の創出」にシールを貼った男性(66)は「旅行会社に勤めていた。65歳で再雇用を希望したがコロナによる業績不振でダメだった。年金支給額が少なく働こうと思うが、高齢者の求人は少なく、なかなか再就職できない」。来日して6年目のフィリピン人の男性(29)は「飲食店で働いていたが閉店。外国人の求人はほとんどない。あっても少なく就職希望者が殺到して面接で断られた。失業給付が8月までなので早く職につきたい」と話します。

 「ワクチン接種・検査の充実」にシールを貼った専門学校生(22)は「就職講座の受講で来ました。運輸関係の仕事を探しています。航空や鉄道関係の就職は狭き門。国のワクチン接種方針がコロコロ変わって怒りを覚える。刻も早く接種して終息してほしい」。初めて職探しにきた女性(54)は「夫の会社がコロナ不況で給料が激減。私も働こうと思ってきたが中高年女性の求人は少ない」と語りました。

 愛労連は、「一人で悩まず、まず相談を」と無料相談センターを実施しています。平日午前9時半~午後4時半。フリーダイヤル0120(378)060。

(7月3日 しんぶん赤旗)