愛知民報

【17.08.27】平和を語る8月名古屋集会 安倍改憲日本会議と合作

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)東海、愛知県平和委員会など県内の平和、民主団体は15日名古屋市内で、「平和を語る8月名古屋集会」を開き、約150人の市民が参加しました。同集会は「平和とマスコミ」をテーマに毎年8月におこなわれており、今年で43回目。
 日本近代史研究者で、『日本会議とは何か』(合同出版)の著者、上杉聰(さとし)さんは次のように講演しました。
 改憲右派団体・日本会議について「好戦的な主張を持つ宗教団体のまとめ役。改憲集会の参加者を組織し集票力をバックに議員に働きかけ〝改憲の空気づくり〟を推進している。主張の中心は天皇主義。一番熱心な議員は安倍首相」と指摘しました。
 日本会議が取り組んでいる「憲法改正を実現する1000万署名」は、「900万人分を超した。これまで地方議会決議を繰り返し、『建国記念の日』制定や『日の丸・君が代・元号』の法制化を実現した運動手法と同じで無視できない」と警告。
 9条に自衛隊を明記する安倍首相の改憲構想は、「現憲法が〝戦勝国からの押し付け〟という主張が崩壊したから日本会議と合作で言い出したもの。同会議の幹部自身が『連合国軍総司令部、日本国政府、帝国議会および極東委員会による合作』と認めている」と解明しました。
 日本会議の「思想や運動・組織の内情を徹底的に調べ、広く国民に知らせることが必要」と強調しました。

 

平和を語る8月名古屋集会で近代史研究者の上杉聰さんの講演を聞く人たち=15日、名古屋市