愛知民報

【17.03.12】衆院選 日本共産党 比例第3党めざす

 衆院選で野党共闘の成功と党の躍進をめざす日本共産党は、政党選択の比例代表選挙で全国11ブロックのすべてで議席を増やし、「比例第3党」を目標にしています。比例東海ブロックでは現有2議席から3議席への躍進をめざし活動を強めています。

衆院議員(比例東海)本村伸子

 

衆院議員(比例東海)島津幸広

 

衆院東海比例予定候補 中野武史

 

力関係変える

 前回の2014年衆院選での比例当選者数は、自民63、民主35、維新30、公明26、共産20。日本共産党は前々回の8から20議席に躍進したとはいえ、第5党でした。
 次の衆院選の比例全ブロックで各1議席を上乗せすれば合計31議席になり、安倍与党の公明とその補完勢力の維新を上回る可能性があります。
 共産党が加わる野党連合政権の実現を「焦眉の課題」と位置付ける同党にとって、与党との力関係の逆転は責務といえる課題です。

愛知43万票

 愛知・岐阜・三重・静岡の衆院比例東海ブロック(定数21)の現議席は、自民8、民進8、公明3、共産2。
 日本共産党は、前回当選した本村伸子、島津幸広の両衆院議員に加え、新人の中野武史さんの当選をめざしています。
 同党の前回の東海4県の比例得票数61万8千票余(愛知30万8千票)で2議席でした。次は、96万票(愛知43万票)、3議席に挑戦します。

県民要求実現

 比例東海で前回当選した本村、島津両衆院議員の活躍はめざましく、愛知県民の要望が実現しています。
 本村議員の場合、当選後今年3月3日まで約2年2カ月の国会発言回数は49回にのぼり、21人の比例東海選出議員の中で最多。  東京から南アルプスを貫通し、愛知県内の地下を掘り抜いて建設されるリニア中央新幹線の問題点を明らかにし、中止を求める住民運動を励ましています。今国会では2月17日の予算委員会で、JRが自己資金でおこなうとしていたリニア中央新幹線建設事業に3兆円の財政投融資をおこなうことは、「あからさまな優遇だ」と批判しました。
 愛知県立の障害者特別支援学校の過大化や老朽化を国会で取り上げ、文科相の視察を実現。学校の施設改善に国庫補助がつく見通しとなり、県の新年度予算案には空調設備の設置などの事業費が計上されました。
 島津議員は、愛知県新城市の産業廃棄物中間処理施設建設をめぐる問題を国会で取り上げ、建設に反対する住民運動を応援しています。新城で環境運動をしている川合守さんは言います。「島津さんの国会質問DVDを見て、産廃施設の悪臭に反対する住民は励まされています」

東海3議席

 衆院選比例東海ブロックで日本共産党の3議席目に挑むのが、三重県出身の中野武史予定候補です。比例3議席獲得は県民要求実現の大きな力です。
 中野候補は、同党愛知県委員会がおこなっている全県宣伝キャラバンでの街頭演説や愛知県庁での記者会見、東三河地方の報道機関訪問で抱負を語るなど精力的な活動を展開しています。

悪法に賛成 比例東海自公議員

 戦争法、年金カット法、消費税増税、TPPなど悪法に賛成した自民、公明の比例東海選出議員は次の通り。
【自民党】鈴木淳司、勝俣孝明、青山周平、池田佳隆、大見正、神田憲次、八木哲也、島田佳和
【公明党】大口善徳、伊藤渉、中川康洋
※日本維新の会の所属議員はなし

本村議員が街頭演説 安倍政権は退陣を

 
 日本共産党の本村伸子衆院議員は4日、瀬戸市で街頭演説し、「比例東海で共産党3議席を獲得し、野党と市民の共闘を発展させよう」と呼びかけました。
 本村議員は、学校法人・森友学園への国有地安値売却問題、共謀罪法案、社会保障大改悪、南スーダンPKOなど国政の問題を語り、安倍内閣の退陣を訴えました。
 本村議員は同日、春日井、稲沢両市でも演説しました。田上みつのり衆院愛知6区候補、渡辺ひろし同9区候補も訴えました。