愛知民報

【15.06.14】非正規職員の賃上げを 春の自治体キャラバンが県交渉

 安全・安心の公務・公共サービスの実現を求め県内53の自治体と交渉する「春の自治体キャラバン」が5月12―29日までおこなわれました。主催は愛知県労働組合総連合(愛労連)や全国自治体労働組合総連合(自治労連)愛知県本部などでつくる実行委員会。

 交渉項目は自治体で働く非正規職員の処遇改善、公契約制度の適正化による公共工事の下請単価の改善、中小企業振興条例制定や住宅リフォーム助成などによる産業振興、再生可能エネルギーの活用、全国一律最低賃金(最賃)の実現を国に求めること―など。

 29日に行われた県との交渉で、榑松佐一愛労連議長は自治体のパート・臨時・非常勤など非正規職員の給与が最賃ぎりぎりに抑えられている問題にふれ、「最低賃金では暮らせない。地域経済のためにも自治体が賃金底上げの先頭に立つべき。私たちは時給1000円以上の最賃を求めている」と述べ大幅賃上げを求めました。

 愛知県で働くパート・臨時・非常勤職員は1509人、時給は800―1360円です。「時給800円」は昨年10月に施行された最賃と同額です。
 実行委員会は同日、名古屋市とも交渉をおこないました。