愛知民報

【14.06.01】県議選情勢 名古屋市緑区 政党状況激変

初議席が焦点

 来年4月におこなわれる名古屋市緑区の県議選(定数3)の焦点は、日本共産党が「オール与党」の議席独占を崩し、初議席を獲得するかどうかです。
現在、同区で県議をもつのは減税日本、民主党、自民党。これに日本共産党の新人、満仲(みつなか)みゆきさんが挑みます。
 3月末、同党の市田忠義副委員長が緑区役所講堂で講演。満員の聴衆を集め、県・市議選支援と入党をよびかけました。同党はポスター張り出し、政策ビラの各戸配布など活発に動いています。

様変わり

同区では、政党支持が流動するなか、ブレない共産党が注目されています。
 県議定数3のうち2議席は民主党の指定席という状況が前回の県議選で崩れ、1議席に後退。市議も前々回では3人当選しましたが、現在はゼロです。
 代わって進出したのが河村市長の地域政党「減税日本」。しかし、県議会では自民党に追随し、緑区選出市議の当て逃げ事件など不祥事や会派分裂で市民の信頼を失い、解党に向かっています。
 自民党は、消費税増税・原発推進・平和憲法破壊など安倍政権の暴走にたいする市民の批判が増大し、逆風。

全国最低水準

愛知県議会は、共産党議員がいない「野党不在のオール与党」状態が10数年続いています。議会は批判・監視力を失い、利権集団化しています。
 愛知県の財政力は全国2位なのに、人口1人当たりの福祉費や教育費は全国最低水準です。県議の政務調査費の不正利得は自民・民主・減税・公明に及んでいます。
 「共産党不在の県議会はここまで堕落するのか」―。市民の怒りが高まっています。

暮らし変わる

 「県政が変われば、暮らしが変わる」――保育士の経験をもつ満仲みゆきさんは、安倍暴走のストップとともに、安心して子育てできる愛知県・緑区づくりを訴えています。