愛知民報

【17.10.22】県議会リポート 国際展示場 事業費膨張を批判 わしの恵子議員 プログラミング教育 子どもの成長阻害 しもおく奈歩議員

 愛知県議会9月定例会は最終日13日の本会議で、常滑市沖の中部国際空港島内に県が建設中の国際展示場の工事請負契約を増額する議案が自民、民進、公明の賛成多数で可決されました。日本共産党は反対しました。
 増額議案は、展示ホールの天井高を14㍍から20㍍に変更する工事費を盛り込んだもの。請負契約金額は、約340億円から約346億円に約6億円増額されました。
 日本共産党の、わしの恵子議員は反対討論で、「どれだけ費用がふくらんでもかまわないとなると、県民負担が増えるばかり」と、今後の事業費が膨らむおそれを指摘しました。
 また、同議員は、国際展示場を大型化する工事内容の変更について「カジノを誘致する呼び水の一つになる。カジノは人の射幸心をあおり、胴元が利益を上げる賭博場。公費を使って社会悪を発生させるようなことをおこなうべきではない」と批判しました。

 

 同議会では、2020年度から小学校で実施されるコンピューターのプログラミング教育の充実を求める意見書が、自民、民進、公明の賛成で採択されました。日本共産党は反対しました。
 しもおく奈歩議員は反対討論で、「小学校からのプログラミング教育の実施は、個人の発達が目的である教育を企業に適応する人材育成に変質させるもの。子どもの発達段階を考慮しない押し付けは、成長を阻害する可能性がある」と主張しました。