日本共産党新城市委員会は9月16日同市内で、八名(やな)地区の企業団地に立地・操業し悪臭を発生させている産業廃棄物堆肥化工場の問題を語る集会をおこないました。「子どもと環境を守るママの会」をはじめ市民ら60人が集まり、会場いっぱいになりました。日本共産党から島津幸広衆院議員(比例東海)、浅尾洋平新城市議、川合まもる同市議予定候補、金原のぶゆき衆院愛知14区予定候補、しもおく奈歩愛知県議が発言しました。島津議員らは集会後、街頭で総選挙・市議選必勝の決意を述べました。
浅尾市議は、15日に閉会した新城市議会の9月定例会の本会議で、タナカ興業の産廃工場の悪臭問題について質問した内容を報告。市側は、産廃工場の悪臭の苦情が360件寄せられ、企業団地の隣接企業からも苦情が出ていることを認めました。
浅尾議員は、市が臭気基準以下としている臭気測定のサンプルが敷地外で採取されていることを指摘。東京・八王子市が実施しているように工場建屋の排気口で得たサンプルで臭気測定するよう要求しました。同市では市のきびしい臭気監視のもと、新城市と同種の産廃堆肥化工場が操業を中止しています。
新城市は工場敷地内の排気口の臭気測定を過去に1度おこないましたが、データを公表していません。浅尾市議は、市が企業の側に立つのか、市民の側に立つのかが問われているとして、工場の排気口での臭気測定とデータの公表を求めました。
また、浅尾、川合両氏は15日午後、愛知県の新城設楽建設事務所にたいし、産廃堆肥化工場の悪臭防止と、新城市を「産廃銀座」にさせないよう求める大村秀章県知事宛の申し入れ書を提出しました。
同集会参加者からは「共産党議員を増やし、早く悪臭をなくして環境を守りたい」など日本共産党に期待する声があがりました。
アンケートに寄せられた住民の声
日本共産党新城市委員会は、南部企業団地堆肥化工場について意見を聞く市民アンケートを実施。215通の回答が寄せられました。「悪臭被害がなくなるよう強力な行政指導を」「操業を中止して出ていってもらいたい」「市の対応は無責任」という回答は計85%を超えました。
寄せられた市民の声の一部を紹介します。
◇
生活しにくくなっているのに産廃が来てしまい、本当に毎日ゆううつ▽まわりの人たちが産廃の話が出てから豊川に引っ越している。八名に人が住まなくなる▽産廃を何とかしてほしい。若者がいなくなってしまう▽異様な臭いがしている▽先日、施設周辺で悪臭を感じた。周辺住民の気持ちを思うと大変▽市長は健全な企業を呼んで、おかしな産廃業者を追い出す力もないのか▽産廃施設のせいか南部企業団地の土地はガラガラだ。