愛知民報

【17.08.06】環境・公害団体が知事交渉  リニア工事から住環境守れ

 愛知県内の環境団体や公害患者団体でつくる健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動実行委員会(野呂汎会長)は7月26日、大村秀章知事に直接、環境破壊や汚染、公害から県民を守るよう求めました。
 野呂会長は「リニア中央新幹線の建設に県民は環境悪化などの不安を抱いている」と指摘。県に、JR東海に対して事前と事後の環境アセスの実施を求め、『環境保全協定』を結び県民の住環境を守る」よう要求しました。
 住民らは「十分な住民説明のないまま工事が強行され、春日井市の坂下非常口では深夜3時まで工事している」と訴えました。知事は、JR東海作成の環境影響調査書に対し55項目の意見を出したと述べ、「住民説明会など適切な対応をJRに求めたい」と回答しました。
 民間事業者が西尾市一色町生田に産業廃棄物最終処分場建設を計画していることについて、野呂会長は「市民多数が反対していることが西尾市長選・市議選で示された。県は許可しないように」と要求。愛知県では環境影響調査の対象となる面積基準が広すぎるとし、三重・岐阜両県並みに厳しくすることを求めました。知事は「業者から正式な申請が出てから審査になる」と答えました。
 日本共産党の、わしの恵子、しもおく奈歩両県議が同席しました。