愛知民報

【18.01.21】日本民主青年同盟第41回全国大会 新しい時代切り開く 日本民主青年同盟 愛知県委員長 古川大暁

 日本民主青年同盟(民青)は昨年末に開いた第41回全国大会で、同盟員の倍加をめざす方針を決定しました。大会に参加した古川大暁(ひろあき)愛知県委員長に大会の意義と年頭の決意を語ってもらいました。

政治変える意義強調

 昨年の12月8日から3日間の日程で、日本民主青年同盟(民青)第41回全国大会が開催されました。
 今回の大会は〝共同の力で国民主権の政治の実現へ、新しい時代を切り開く力強い民青をつくろう〟をテーマに全国から参加する代議員で討論がおこなわれました。
 昨年10月に民青に加わった岩手県の代議員は、「私の職場は、毎日のように会社の売り上げや目標に追われ、『売っても売ってもゴールのない世界』だと感じていました。過酷なノルマを押し付けられ、半年で20人ほどが辞めていく働き方に疑問を持ち、政治の本質や社会を変える展望を学びたいと民青に入りました」と発言。民青の仲間とともに積極的に活動しています。
 「長時間労働の是正や最低賃金の引き上げを国に求める請願を県議会に提出し採択されました」と報告。民青で日本社会の問題点を学び、実際に変えていく活動に参加する意義を強調しました。
 長野県の代議員の高校生は「大切な人を守るために活動している」と発言。「相模原障害者施設殺害事件の加害者のような価値観では寝たきりの祖母が真っ先に切り捨ての対象になる。福祉を切り捨てる安倍政権に任せておけば大切な人を奪われてしまう」と思いを語りました。

愛知の代議員が決意

 全国大会で愛知の代議員は、学生と労働者の2人が発言に立ちました。
 学生代議員は「大学班として、この1年間に過去7年間で最高となる29人の仲間を迎えることができました。衆議院選挙では、新しく迎えた同盟員の力を発揮して350人と対話し、小選挙区は野党統一候補、比例代表は日本共産党への投票をよびかけた」と発言しました。
 労働者の代議員は「職場の環境を変えるためには労働組合を強くしないといけない。労働組合の活動を支えていくためにも職場に大きな民青をつくって、職場の待遇改善と政治の異常を変える活動を結びつけたい」と今後の決意を語りました。

大きな目標やりきる

 愛知では2017年に、その前の16年、15年を超える61人の仲間を迎えました。
 衆院選は、青年との対話を重視し名古屋駅前の「おかえりなさい」宣伝に取り組み、職場や大学でのつながりに支持を訴えました。
 対話では「学費の負担が重い」「一生懸命働いても、給料が低すぎて報われない」など切実な声が寄せられました。私たちが「返さなくていい奨学金を拡充しながら大学学費の半額への低減化を実現しよう」「1日8時間働けば普通に暮らせる社会をつくるために最低賃金を1500円に引き上げよう」などの民青の提案を紹介すると、「その提案実現したいです。投票に行きますね」と歓迎され、対話が弾みました。 
 また、「特定秘密保護法の強行の時から社会がおかしいと感じていました」と対話になった青年が街頭で加盟するなど、2014年以降の国政選挙で最も多くの青年を民青に迎えました。
 しかし、今回の衆院選では、立憲野党勢力全体では議席を伸ばしましたが、日本共産党の比例議席は後退しました。選挙中に手ごたえを感じていただけにたいへん悔しい結果です。
 今回の選挙で一番感じていることは民青の力不足です。強く大きな民青がこの愛知にあれば、もっと多くの青年と対話し、政治を変える展望を伝えることができたと思います。
 第41回全国大会は「民青の倍加をめざそう」と呼びかけています。「倍加」という目標は近年挑戦したことのない大きな目標です。 しかし、民青が大きくなれば安倍政権を倒し日本社会を根本から変える力を大きくすることができます。目標をやりきり、民青を強く大きくするために奮闘していきたいと決意しています。

 

日本民主青年同盟とは

●青年の切実な要求にこたえ、生活の向上、平和、独立、民主主義、社会進歩をめざす青年組織。15歳から30歳までが対象。
●日本共産党が相談相手。科学的社会主義と日本共産党の綱領を学び、自然や社会、文化について広く学んで人間性を育み、社会の担い手として成長することをめざす。

新成人を祝う 日本共産党と民青同盟

 愛知県内の日本共産党と民青同盟は成人の日の8日、奨学金制度の改善、ブラック企業の根絶、時給1500円への最低賃金の引き上げなど、若者向け政策を載せたビラを配布する宣伝をおこないました。宣伝カ所は130を超え、約6400枚のビラを配布しました。

新成人に祝いのあいさつをする(左から)西山あさみ奈央ギャ市議、本村伸子衆院議員、すやま初美参院愛知選挙区予定候補=8日、名古屋市中区