愛知民報

【17.11.05】第48回総選挙 野党共闘勢力が伸長 日本共産党比例東海 本村伸子氏が当選

 第48回衆議院議員選挙は10月22日投票され、政党名で投票する比例代表選挙で日本共産党は11議席を獲得。同党の議席数は沖縄1区の議席と合わせ計12議席となりました。前回獲得した21(比例+選挙区1)議席から後退となりました。東海ブロックでは本村伸子氏が当選しましたが、島津幸広氏の議席を失いました。日本共産党は市民と野党の共闘発展のために力を尽くし、立憲民主党、社民党、日本共産党の合計議席数は38から69に伸長しました。

総選挙での捲土重来をめざし次期国政選挙での躍進に向けた決意を語る(左から)大野宙光、中野武史、本村伸子、島津幸広、山越徹の各衆院東海比例候補と、すやま初美参院愛知選挙区予定候補=10月23日、名古屋市中区・金山総合駅

 全国で自民党は比較第1党が有利な小選挙区制のおかげで、公明党と合わせて議席の3分の2を占めました。
 衆院選比例東海ブロックは定数21。各党の獲得議席数は、自民8(前回8)、希望5、立憲民主4、公明2(3)、共産1(2)、維新1。
 自民党は、政党支持率が議席に直結する比例代表では改選議席と同数の8議席。公明党は得票数・率を減らし、前回獲得した3議席から2議席に後退しました。
 希望の党は5議席。河村たかし名古屋市長の減税日本所属の2市議は希望の党公認で立候補しましたが、議席獲得にはいたりませんでした。日本維新の会は1議席を獲得しました。
 立憲民主党は比例で4議席を獲得しました。
 日本共産党は、東海ブロックで45万970票(愛知で21万8809票)、1議席にとどまりました。愛知の小選挙区で日本共産党は11の選挙区に候補者を擁立。全体の得票は24万1466票。2区、4区、9区、10区、11区、13区、14区の7選挙区で前回小選挙区得票を上回りました。
 今回の総選挙は、安倍政権が「森友・加計隠し」と政権延命を図って、臨時国会を冒頭解散しておこなわれたものです。総選挙直前に小池百合子東京都知事による希望の党の創立と、民進党が希望の党に合流するという野党共闘つぶしの逆流が生まれました。
 日本共産党は全国67の小選挙区で候補者を降ろす決断をし、多くのところで自主的支援をおこないました。その結果共闘勢力は議席を伸ばしました。
 愛知での市民との共闘は、個別の候補者の支援にとどまらず、「比例は共産党」という一致点が市民の中に広がりました。無党派の市民や他会派の幹部が同党演説会で応援弁士を務めました。
 日本共産党は、党を丸ごと知ってもらう活動と党勢拡大を呼びかけています。

 

リニア新幹線反対の貴重な議席 春日井リニアを問う会事務局 川本正彦さん

 本村伸子さんの議席は、リニア中央新幹線建設中止を求める東海沿線の声を国政に届ける貴重な議席です。
 現地調査や各種集会にたびたび来ていただき、国会質問では論戦の先頭に立っていただきました。
 新国会で大いにがんばってもらいたい。

 

《本村氏の経歴》比例代表東海ブロックで2014年初当選。今回で2期目。1期目の国会質問回数71回。空自小牧基地の空中給油機による米軍機給油は憲法違反と追及。国土交通委員としてリニア新幹線建設中止を求め論戦。党准中央委員。