愛知民報

【16.11.20】市民と野党の共同で安倍改憲ストップ 憲法九条を守ろう市民のつどい

 日本国憲法公布から70年の3日、名古屋市昭和区の市公会堂で「憲法九条を守ろう愛知県民のつどい」が開かれ、会場いっぱいの2000人が参加しました。あいち九条の会が主催しました。
 今年のつどいは、安倍首相が現行憲法の国民主権、平和主義、基本的人権を根底から覆す自民党改憲案をベースにする改憲論議の推進を公言する緊迫した情勢のなかでおこなわれました。
 情勢報告した長峯信彦同会世話人(愛知大学教授)は、海外で戦争する国づくりを進める安倍政権は「憲法を徹底的に攻撃しながら、選挙の争点にせず、口当たりのいい政策を並べ立て票をかすめとった」と批判。
 緊急事態条項を盛り込む?お試し改憲?について長峯氏は、「もし条文に入れたら強権的政権が乱発し憲法は崩壊する。ドイツのワイマール共和国を崩壊させたナチスの手口そのものだ」と述べ、安倍改憲を許さない市民と野党の共同を大きく広げることを呼びかけました。
 岸井成格(しげただ)毎日新聞特別編集委員が講演。「公平性に欠ける放送を繰り返した場合、電波停止もありうる」と述べた高市早苗総務相の発言を「とんでもない暴言」と批判。政権批判を?自主規制?させるメディアへの政府の圧力を告発しました。
 岸井氏は「きちんと政権を批判する社説やコメンテーターに市民から励ましのメッセージを送ってほしい」と呼びかけました。
 講演を聴いた東区の伊藤あき子さん(82)は「まともなジャーナリストを支援したい」と話していました。