愛知民報

【16.08.28】平和を語る8月名古屋集会 NHKが参院選の争点隠し

 
 日本ジャーナリスト会議(JCJ)東海など県内の平和、民主団体は15日名古屋市内で、「平和を語る八月名古屋集会」を開き、約100人の市民が集まりました。
 同集会は「平和とマスコミ」をテーマに毎年8月におこわれており今年で42回目。高野春廣JCJ東海代表代行は開会あいさつで7月の参院選の結果に触れ、「改憲勢力が議席の3分の2を占めた背景に、NHKが政権与党の争点隠しに寄与したことがある。危ない状況」と述べました。
 元NHKディレクターの戸崎賢二氏が「安倍政治とテレビ報道の危機」と題して講演。戸崎氏は昨年5月から8月にかけての安保法制=戦争法案の国会審議の報道で、NHKが同法案の問題点を指摘する野党議員の国会論戦を極力報じなかった事実を紹介。「法案の問題点を掘り下げる調査報道をおこなった民放ニュースがある一方、NHKは皆無。法案に反対する見解や運動が伝わらなかった」と批判しました。
 また戸崎氏は官邸によるNHK経営委員会人事への介入や、自民党幹部がテレビ局幹部を頻繁に呼びつけた事実にふれ「放送の許認可権をちらつかせた圧力にほかならない」と指摘しました。
 NHKの再生について戸崎氏は「全国に自主・自立を求める団体ができている。いっせいに声を上げよう」と呼びかけました。