愛知民報

【16.03.06】参院選 戦争法廃止勢力の勝利を 愛知県立児童相談所元職員有志ら 

 愛知県立児童相談所の元・現職員(児相人)有志は2月21日、戦争法の廃止を求めるつどいを開催しました。
 同会事務局の加藤俊二さんから提案されたアピールを採択。?戦争法廃止2000万人署名の成功?参院選で戦争法廃止勢力の勝利?元・現児相人などに賛同者を広げることを決めました。
 加藤さんは「こうした取り組みは過去になく、愛知の児童相談所の歴史にとっても画期的」と話しています。
 同児相人有志は昨年9月1日、戦争法案に反対する声明を発表しています。
    ◆
【児童福祉法・児童相談所】児童福祉法は、戦後、困窮する子どもの保護、救済のために他の社会福祉法制に先駆けて1947年に制定。「すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない」と規定。
 児童相談所は、同法にもとづく施設。児童に関するさまざまな問題の相談を受け、一時保護、児童福祉施設入所などに対応する。 愛知県立の同相談所は現在10施設。戦災孤児が保護された愛知県児童鑑別所鷹羽寮が前身(名古屋駅西に47年開設)。

児相人有志アピール

 思い起こしてほしいのです。 あのいまわしい大戦で二千万人をこえるアジアの諸国民、三一〇万人の日本人のいのちがうばわれたことを。 そして、両親を亡くした十二万三千人の戦災孤児の慟哭を。
 一九四七年、私たちの先人たちは、この侵略戦争の深い反省の上に?歴史の希望としての児童?という痛切な願いを込め、児童福祉法を制定しました。その戦災孤児の「保護と癒し」の仕事からはじまった児童相談所が来年七〇年を迎えようとしています。
 私たち愛知の児相人の思いはただ一つ!
 児童の福祉の最悪の侵害、抑圧である戦争、虐待、貧困に、私たちは反対します。 ふたたび?歴史の希望としての児童?の未来をおびやかすことがあってはならないのです。
 児童の福祉の最大の保障は「戦争をする国」にさせないということです。
 (中略)そのために参院選で戦争法を廃止する勢力を勝利させよう。
         二〇一六年二月二十一日