愛知民報

【16.01.03】2016年参院選 新春対談 立憲主義破壊の安倍暴走政治ストップ 戦争法廃止の国民連合政府必ず 日本共産党参院比例代表予定候補たけだ良介さん 日本共産党参院愛知選挙区予定候補すやま初美さん

 
 2016年は参議院選挙の年。立憲主義破壊の安倍暴走政治に対決し、「戦争法廃止の国民連合政府」提案を掲げてたたかう日本共産党の奮闘ぶりが注目されています。同党の参院比例代表たけだ良介、愛知選挙区すやま初美の両予定候補が抱負を語り合いました。(司会=本紙・村瀬和弘)

独裁か民主主義か 問われるたたかい

必勝決意新たに

 ―あけましておめでとうございます。

 たけだ良介、すやま初美 おめでとうございます。

 ―参議院選挙が7月に迫りました。

 たけだ
 戦争か、平和か、独裁政治か、民主主義か、日本の岐路がかかった選挙です。緊張感を持って新年を迎えました。比例代表で必ず勝ち抜きます。「比例は日本共産党」とご支援をよろしくお願いします。

 すやま 昨年は愛知県内を駆けめぐりました。3から4に増えた参院定数を改憲派に渡すわけにはいきません。「安倍暴走ストップ、戦争法廃止、くらし守れ」の愛知の願いにこたえ、なんとしても参議院に駆けのぼります。

市民の台頭

 ―戦争法に反対する昨年のたたかいでは「一点共闘」が大きく広がりました。
 すやま 市民のみなさんが自覚的に、一気に街頭に出てきました。希望を感じました。私は昨年の県議選に立候補した名古屋市北区のデモに参加しましたが、知らない顔や飛び入りがありました。制服姿の高校生も参加していました。安倍政権の民意無視の暴走にたいして、「民主主義ってなんだ!」と若者が抗議に立ち上がっています。
 たけだ 富山県ではこれまで県庁所在地の富山市でしかデモはなかった。ところが戦争法反対の運動では他の市町に集会やデモが広がりました。すごいと思いました。
 ―戦争法強行後も「市民革命」は止まりません。
 すやま 戦争法強行の暴挙を忘れないという「19日行動」が続いています。私も参加しています。
 たけだ 政府・与党幹部が言う「もちを食べたら忘れる」なんてとんでもない。戦争法廃止2000万署名の成功に力をつくします。

「政府」提案に反響

 ―日本共産党が発表した「戦争法廃止の国民連合政府」提案への反響はいかがですか。

 たけだ 各界のみなさんから「わが意を得たり」「震えた。燃えた」と歓迎されています。昨年暮れには中央で「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が結成されました。

 すやま 暴走政治への不安は立場を問いません。「政府」提案をもって愛知の経営者団体を訪問した際、憲法が政府を縛る立憲主義を破壊する安倍政権への怒りが表明されたことは印象的でした。

戦争法廃止は急務

 ―戦争法廃止は急務と。

 すやま 昨年暮れ、名古屋市守山区の陸上自衛隊が南スーダンに派兵されました。安倍政権は参院選後に「駆け付け警護」を解禁し武力行使できるようにするとしています。自衛隊員が殺し殺される危険があります。

 たけだ 昨年、愛知の自衛隊基地を視察しました。戦争法のもとで空自小牧基地は、憲法違反の海外派兵の空輸拠点にされます。対IS空爆に空自機が派遣されかねません。しかし、戦争でテロをなくすことはできません。逆に、テロの標的にされる危険があるのではないでしょうか。

 すやま 私は小牧市に住んでいます。日常的に自衛隊の輸送機が飛び交い、市民の不安は高まっています。
 昨年10月の小牧平和県民集会は「戦争ダメ」の気迫を感じました。参院選で自民党・公明党を少数派に追い込んで「戦争法廃止」の審判を安倍政権に突きつけましょう。

あらゆる分野で

 ―おふたりは、沖縄に出向き、辺野古の米軍新基地建設反対運動を激励されました。

 すやま 沖縄・辺野古の座り込みでは「勝つまでたたかう」執念に学びました。

 たけだ 安倍政治に「おかしい」と思った人が自覚的に立ち上がっています。「オール沖縄」に学びたい。

 ―TPP問題で、愛知の酪農家や野菜農家、漁業者も訪問しましたね。

 すやま 全国上位の出荷額を誇る愛知の農業を壊すTPPは許せません。

 たけだ TPPで国会決議と公約を破ったのは自民党です。農家の怒りを国政にぶつけたい。

 ―政府省庁との予算交渉の先頭に立ちました。

 すやま リニア新幹線問題での交渉では国土交通省の回答はひどかった。

 たけだ JR東海が沿線におこなっている説明そのままでした。

 すやま 民間事業のはずなのに、安倍内閣は「国家プロジェクト」といっています。

 たけだでも国は肝心なところを追及されると「JRの事業だから」と答えない。徹底追及してデタラメは改めさせなければなりませんね。

新たな期待

 すやま 街頭で「反安倍は共産党だ」と激励の声をかけられます。無党派の中に日本共産党を応援する?勝手連?も生まれています。

 たけだ 長野県信濃町で、元議会議長から「昔の自民党は幅があったが、安倍政権はダメ。最後に行き着いたのが共産党だった」といわれました。

若者の声国会へ

 たけだ 息子が3人います。教員を志して大学の教育学部に入りました。縁あって政治の道へ進みましたが、「悪政を変えてこそ子育て支援や教育の充実ができる」の思いで日々の活動に取り組んでいます。

 すやま 広告デザイン会社に10年勤めました。過重労働で健康を害した同僚が退職していくのを目の当たりにしました。ブラック企業・ブラックバイト規制を強め、若者が希望を持てる社会をつくりたいと思います。

共産党だからこそ

 ―日本共産党の魅力と、参院選で勝ち上がる決意をお聞かせください。

 たけだ 日本共産党は企業団体献金も、政党助成金も受け取りません。ブレずに筋を通す党を正面から訴えます。

 すやま 日本共産党は国民の苦難軽減を信条としている政党です。県民のみなさんとと深く結びつき、国政の舞台に進出します。

 ―ありがとうございました。