日本共産党愛知県委員会は12日名古屋市内で、「戦争法廃止の国民連合政府」提案の各界懇談会を開きました。主催者あいさつで岩中正巳委員長は、「提案」について県内400の団体・個人を訪問して懇談し、共感や賛同が広がっていることを紹介。違憲の戦争法廃止を呼びかけました。活発な懇談がおこなわれ、県内各地で安倍内閣打倒の共同が広がっていることが浮き彫りになりました。
井上さとし参院議員が報告
「提案」の説明に立った日本共産党の井上さとし参院議員は「国民連合政府」について説明。井上氏は「安倍政権の打倒、立憲主義・民主主義を守るために国民運動から生まれた提案」と述べ、「戦争法の廃止だけでなく、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回し、戦争の芽を摘み取るには政府をつくることがどうしても必要。国民的大義である立憲主義の回復にはこれしかない」と強調しました。
「国民連合政府」実現のハードルが高いと言われていることには「戦争法廃止を求める国民運動も、野党共闘も一つひとつハードルを乗り越えて発展した」と指摘しました。
会場から「国民連合政府として野党と市民が手をつなげることに喜びを感じます」「子どもが戦争にとられるのではと心配。参院選は『命が争点の選挙』と訴える」「国政選挙で野党が共闘してもらえるよう動いている」「戦争法廃止へ宣伝・署名を続ける」などの声が寄せられました。
日本共産党の本村伸子衆院議員、たけだ良介参院比例代表予定候補、すやま初美参院愛知選挙区予定候補も参加しました。
「戦争法廃止の国民連合政府」提案
「戦争法廃止の国民連合政府」提案は、安倍自公政権が戦争法を強行成立させた9月19日、日本共産党の志位和夫委員長が発表。
「わが意を得たり」「国民が渇望した提案」など各界から歓迎の声があがり、国民の中で「提案」の方向が1つの流れになっている。
志位氏は「提案」発表後、民主、社民、生活の各党首と会談。「いいスタートが切れた」と述べている。
参院選での野党共闘をめざし、戦争法反対の市民団体と5野党との意見交換会が重ねられ、熊本など参院選1人区では、野党統一候補擁立の動きが広がっている。
「反共は 戦争前夜」 真宗大谷派 報恩寺住職 石川勇吉さん
25年間、宗教者平和運動に取り組んできました。憲法がうたう平和を世論として盛り上げることが必要です。日本共産党の「提案」は、私自身の願いに応えるものです。
政党や宗教・宗派の違いや、過去の行きがかりは乗り越えなければなりません。
共同に対する分断としての反共攻撃があります。かつて故蜷川虎三(にながわとらぞう)氏(元京都府知事)は「反共は戦争前夜の声」と喝破しました。国民全体の共同認識にすべきと思います。
社会保障と 平和守る 愛知県保険医協会 副理事長 板津慶幸さん
協会にはいろいろな政党を支持する医師・歯科医師がいますが、戦争法廃止の1点で共同を呼びかける「提案」に否定的な方はいません。
戦争になれば医師も看護師も動員され、医薬品などの物資も徴用されます。
来年度予算案は軍事費が増える一方、社会保障費は削減です。協会として「社会保障と平和を守る勢力が多数の国会をめざす」という方針を決めました。アベ政治という根っこは一緒です。
反対の意思を 可視化する Antifa758 (アンティファナゴヤ) コロさん
3・11原発事故後、絶望の雰囲気から立ち上がって2012年7月から反原発のデモを行ってきました。
その後、秘密保護法や戦争法はおかしいと、アンチ・ファシズムの声を上げてきました。多くの人が集まることで反対の意思を可視化できます。対等平等、同じ目線で動くことが重要です。
「野党が結集しよう」と志位委員長が提案したことは願ったりかなったりです。英知を集結して私たちの手で戦争法廃止を。