愛知県は11月5日、県が造成した新城市南部工業団地への産業廃棄物処理施設の事業申請を許可しました。
県の許可に対し、住民団体「新城の環境を考える会」は大村秀章県知事あてに抗議文を提出。同文は「住民の意思を踏みにじって操業を許可したことに対して、強い怒りと憤りを禁じえず、強く抗議する」とし、「操業を阻止するまで反対運動を続ける」と表明しています。同会が12日開いた緊急抗議集会には約200人の市民が参加しました。
産廃反対運動をテーマにした自主的な学習会が開かれています。同市の母親らでつくる「子どもと環境を守るママの会」が28日開いた学習会では、春日井市松河戸町の庄内川河川敷に建設された産業廃棄物焼却施設を2010年に許可取り消しに追い込んだ住民運動の経験を学びました。 同施設は廃パチンコ台などを燃やす予定でしたが、試運転中に消石灰や鉄さびを飛散させるなど、事故を繰り返しました。
当時の住民運動の中心メンバー、岩中美保子さんが講演し「許可されたから終わりではない。?絶対反対?をつらぬくことが大切」と語りました。
参加者らは「勇気をもらった。たたかいはこれから」と決意を語りました。