愛知県内の環境団体や公害病患者団体などでつくる「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」実行委員会(野呂汎会長)は4日、河村たかし名古屋市長との交渉をおこないました。
リニア中央新幹線問題で実行委員会は、かつて東海道新幹線が甚大な騒音・振動被害をもたらしたことに触れ、「地盤沈下や工事車両による騒音・振動などが心配されている。環境に悪影響を与えるリニア計画は認めるべきでない」と要求しました。
河村市長は、「住民への説明や環境配慮は当然でJRはちゃんとやっているのではないか」とJRをかばい、「リニア新幹線開通を起爆剤に産業の集積を図る」と、リニア推進を強調しました。
また、実行委員会は、計画がありながら長期間事業が未着手のまま放置されている都市計画道路について、結論を先延ばしにせず廃止を決断するよう求めました。
昨年12月に市長が廃止を表明した都市計画道路・弥富相生山線について、市長はあらためて「つくらない」と言明しました。