戦争法案の衆院強行採決後、安倍内閣の支持率は3割台に急落。国民の怒りが安倍政権を追いつめ、県内でも空前のたたかいが広がっています。
「アベ政治を許さない」 県内各地で抗議
作家の澤地久枝さんが呼びかけた全国共通のスローガン「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる行動が18日午後1時、県内各地でいっせいにおこなわれました。
駅頭などで手に持ったり、自宅の窓、車に張るなどして、安倍政治に抗議の意思を表明する取り組みです。
名古屋市中区で行われた集会では、小林節慶応大学名誉教授があいさつし、強行採決を糾弾しました。
日本共産党の本村伸子衆院議員、西山あさみ名古屋市議も参加しました。
名古屋市瑞穂区の森下東治さん(72)は「長兄が戦死している。戦争法案は許せない」と話していました。
国民の支持得ていない 小林節慶応大学名誉教授
安倍内閣は衆議院で安保法案を強行採決したが、たたかいはまだまだ長い。安倍首相は、質問に何も答えられない。答弁に内容がない。大変な悪事をしている。戦争の道を進む憲法違反の安保法案は参院で廃案に追い込もう。
安倍首相が頼りにしているのは、衆院の3分の2を占める与党の議席だ。それは、3割の得票で7割の議席、4割の得票で8割の議席がとれる選挙制度のおかげだ。国民の支持を得ているわけではない。
希望は明るい。安倍政権を倒そう。
野党3党が合同演説
衆議院での戦争法案の強行採決に抗議する超党派の街頭集会が19日、尾張旭市内で行われました。日本共産党の本村伸子衆院議員、民主党の山尾しおり衆院議員、社民党の大島令子長久手市議(元衆院議員)らが安倍政権の暴走、立憲主義の破壊にたいする抗議の声を上げました。
本村氏は衆院安保特別委員会での質問を紹介し「戦争の反省の上につくられた現憲法がごまかしの答弁で壊されようとしている」と力を込めました。
市議会の民主党系議員とともに集会を準備した日本共産党の川村つよし尾張旭市議は「民主主義の問題として広く大きな世論をつくる」と述べました。
たたかいはこれから
法案の場合、衆院で強行採決されても「自然成立」しません。予算や条約は衆院で可決後30日たてば自然成立(憲法60条、61条)しますが、法案は参院で可決するか、憲法59条の「60日規定」を使い、衆院の3分の2で再び採決しなければ成立しません。日本共産党は「たたかいはこれから。強行採決できないような力関係に追い込もう」と安倍政権と与党を包囲する圧倒的な運動を呼びかけました。
参議院こうたたかう 日本共産党 参議院議員 井上さとし
「国民は許さないぞ!」―衆院での戦争法案強行採決の瞬間、私は委員会室で与党の暴挙に抗議の声をあげました。
論戦の舞台は参院となります。特別委員会が設置されれば、私もその委員になります。衆院の論戦で、憲法違反であり、自衛隊員と国民を危険にさらす戦争法案の本質が浮き彫りになりました。国民の怒りの声を胸に、さらに政府に立ち向かいます。
法案成立のためには、参院での強行採決か、衆院での再議決の強行しかありません。衆院での強行採決で内閣支持率は急落しました。
再び強行すれば政権は持たないと政府・与党を震え上がらせるような国民的たたかいと国会論戦を広げ、採決などできない状況をつくり出しましょう。必ず廃案へ。がんばりましょう!
戦争法案に賛成した与党議員 (愛知県小選挙区、比例東海)
【自民党】〈1区〉熊田裕通、〈4区〉工藤彰三、〈6区〉丹羽秀樹、〈8区〉伊藤忠彦、〈9区〉長坂康正、〈10区〉江崎鉄磨、〈14区〉今枝宗一郎、〈15区〉根本幸典、〈比例東海〉神田憲次、勝俣孝明、八木哲也、青山周平、大見正、鈴木淳司、島田佳和、池田佳隆【公明党】〈比例東海〉大口善徳、伊藤渉、中川康洋