愛知県議選の豊橋市選挙区では、彗星のように現れた27歳の日本共産党新人、しもおく奈歩(下奥なほ)さんが“台風の目”です。
県議選には、現職の鈴木孝昌(自民)、柏熊光代(民主)、浅井由崇(同)、渡会克明(公明)、小久保三夫(無所属)のほか、自民系市議らの立候補が噂されていますが、いずれも「オール与党」勢力。県政刷新にはつながりません。
5人の現職県議は、県の医療費無料制度の改悪方向に賛成し、自然環境と財政を破壊する設楽ダム建設を推進するなど、「人よりコンクリート」の県政をすすめてきました。
鈴木、柏熊、浅井、度会の4県議は、2009年度の県議政務調査費の使途について名古屋地裁から「不当利得」を指摘されました。 自民県議は出席していない会合費を請求し、政調費を不正受給、民主県議は、新幹線の自由席を使用していたにもかかわらず、指定席料金を政調費で得ていました。
日本共産党は、1971年に同市ではじめて和出徳一県議を誕生させ、6期にわたり同党の議席を維持してきました。
しかし、1995年の県議選で日本共産党は議席を失い、以後、豊橋市区の5議席は、自民・民主などオール与党勢力が独占。
2013年の参院選比例で、日本共産党は1万3351票を獲得。前回県議選の当選ラインに1490票差に迫りました。同党躍進の流れを県議奪回につなげたいと、しもおくさんが立候補を決意しました。
地元紙の東愛知新聞は「豊橋市内でポスターを張り出した。早い動きだ」(5月24日付)と注目。
しもおくさんの街宣では、若者のサポーターが“しもおく旋風”を吹かせたいと「NAHOうちわ」を振り支持を呼びかけ、注目されています。