愛知民報

【14.02.09】若年無業者を支援 サポートステーションが活動

 何らかの事情で学校に行けず、職にもつけない若年無業者(じゃくねんむぎょうしゃ)を支援する活動が注目されています。

 文部科学省の昨年3月の学校基本調査によると、愛知県内で中学校卒業後に進学も就職もしていない若者は905人。高校進学率が全国最下位の愛知で、毎年10代の無業者が生まれています。

 厚生労働省は2008年度から、15歳から39歳までの無業者を対象に「地域若者サポートステーション事業」をスタートさせ、専門職のキャリア・コンサルタントや臨床心理士が相談に応じています。県内に7カ所あります。

 「なくそう!子どもの貧困ネットワークあいち」が1月16日に名古屋市内で開いた学習会で、「なごや若者サポートステーション」の重原惇子さんが支援活動を報告しました。

 重原さんはステーションを「毎日通い、相談し、トレーニングできる場」と述べました。

 不登校で引きこもった子、定職につけない人、学校中退者らが、サークルやボランティア活動を通じて、「約束を守る」「人の話を聞く」能力を身につけたり、基礎学力、パソコンなど就労に必要な訓練受けていることを紹介。「ほとんど口を開かなかった若者が話せるようになった例もあります」と語りました。