愛知民報

【13.08.04】大村知事 浜岡廃炉にふれず 環境団体との話し合いで

 愛知県内で活動する約50の公害・環境団体が参加する「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」実行委員会は7月23日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃炉などを求めて大村秀章愛知県知事と話し合いました。

 同会は、知事が中部電力に、浜岡原発を再稼働せず廃炉を働きかけるよう要請。知事は、「防波壁のかさ上げ工事を一刻も早く終え、安全対策を完了してもらう」と述べるにとどまり、要請への回答を避けました。

 大気汚染の公害患者救済について、知事がその財源に充当されている自動車重量税の廃止を主張していることに対し、要請団は抗議しました。

 さらに要請団は、TPP(環太平洋連携協定)参加交渉で、アメリカが自動車排ガス規制の撤廃を要求していることにふれ、「知事は国に対し受け入れないようモノを言うべきだ」と主張。TPP賛成の知事は「日本がアメリカの要求を受け入れることはあり得ない話」と国への意見提出を拒否しました。

 設楽ダム建設について、知事は「国への賛否回答を保留し、専門家の意見を聞いている」と答えました。