愛知民報

【13.03.03】名古屋の敬老パス 第3セクターに適用を 上飯田連絡線

 
 名古屋市の敬老パスを、市交通局以外にも広げるよう住民が声を上げています。
 2003年に開業した市営地下鉄上飯田線(平安通~上飯田0・8??)は、名鉄小牧線(上飯田~犬山)と相互直通運転をしています。市営区間と上飯田から1駅目の味鋺(あじま)駅までの3・1??は地下トンネル。市が出資する第3セクター「上飯田連絡線」が線路を保有し、交通局と名鉄が列車を運行しています。
 名古屋市北区の味鋺駅から敬老パスを使って市中心部に向かう場合、上飯田までの運賃が必要。しかし別の第3セクター(あおなみ線、ゆとりーとライン)では全線で敬老パスが利用できます。
 味鋺駅利用者らでつくる「味鋺・上飯田間に敬老パスを求める住民の会」(佐藤宣夫代表)は11年に地域アンケートを実施し、1200人以上の請願署名を集めました。地元町内会からも同じ趣旨の請願が出され、同年9月市議会で全会一致で採択されました。
 「住民の会」が2月10日に開いた学習会で、日本共産党の岡田ゆき子市議は「地下鉄延伸で市バス路線が整理され、不便になったところもあります。敬老パスは市営交通にとどまらず、市内区域ではJRや名鉄でも使えるようにすべきです」と話しました。