愛知民報

【13.02.10】名古屋市長選 問われる福祉・憲法 名古屋・革新市政の会 柴田民雄氏を擁立

 
 名古屋・革新市政の会は5日に開いた臨時世話人総会で、4月の名古屋市長選挙に前愛知教育大学講師の柴田民雄氏を擁立することを決めました。
 河村市長の正式な出馬表明はまだ。自民党は公明、民主との連携をさぐりながら、候補者を検討中。柴田氏が先陣を切る形です。
 総会で、同氏は学童保育運動や演劇・文化活動に参加してきた経験から、政策として子育て支援の抜本的充実、若者雇用、地域文化の振興をあげ、「誇り高い名古屋をつくりたい」と語りました。

推薦運動へ

 同会は、今回の市長選挙を、安倍政権や河村市政の悪政から「市民の暮らし、営業、平和を守り、憲法を生かす政治を実現していくたたかい」と位置づけています。
 各団体・地域で柴田候補の推薦運動を広げ、今月24日に中区大須4丁目に選挙用事務所を開設する予定。「たみおホームページ」の開設、政策ビラの全戸配布、きめ細かい「柴田たみおさんを囲む集い」に取り組みます。

破壊か充実か

 市長選では、民間まかせによる福祉破壊か、公的責任による福祉充実かが争点になりそう。
 河村市長は民営化路線。福祉は民間にまかせ、市役所の力を大型開発に集中する市政にしようとしています。
 市立病院の民間売却に続き、公立保育園の統廃合・民間移管を計画し、敬老パスの改悪を検討しています。
 自民や公明、民主、維新、「みんな」も、福祉切り捨て・大型開発優先は河村市長と同じ。
 福祉切り捨て路線と対決するのが革新市政の会。地方自治体に福祉増進義務を果たす立場から、福祉の充実をめざしています。

政治姿勢

 市長の政治姿勢として憲法評価も争点。
 河村市長や自民党などは改憲派、革新市政の会は護憲派です。
 河村市長は南京大虐殺の事実を否定し、名古屋市と南京市の友好交流が中断しています。

前哨戦

 4月の名古屋市長選は、7月の参議院選挙の前哨戦としても激しい政党間闘争になると見られています。