愛知民報

【12.12.09】原発即時ゼロトークカフェ 日本共産党 吉井英勝前衆院議員の講演 

市民グループ「分かった」

 
 日本共産党愛知県委員会は1日、名古屋市内で原発をなくす道を考える「原発即時ゼロ・トークカフェ」を開きました。

 大飯原発の再稼動抗議や原発ゼロのデモ行進に取り組む人たちの中から「共産党の政策を聞きたい」という声が出ていました。

 吉井英勝前衆院議員が講演。福島第一原発について「東京電力は2008年に15・7?の津波を想定しながら、コストを理由に対策をしなかった」と指摘し、事故は人災と強調しました。

 また、吉井氏自身が国会質問で炉心溶融の危険を警告してきたことを紹介。「原発を推進してきた自公政権にも、事故が起きた時の民主・社民・国民新党連立政権にも責任がある」と述べ、原発利益共同体を構成する財界の中枢にメスを入れるよう訴えました。

 そのうえで、再生可能エネルギーの可能性に言及し、「原発に依存しない地域経済を構築しよう」と呼びかけました。

 吉井氏は、「福島に住む人は避難すべきか」の質問に、「空間線量のデータが必要。住民の判断だが全員に避難する権利があり、東電は避難する人にも全面賠償するべきだ」と述べました。

 千種区から参加した女性(26)は「東電と政府がちゃんと責任をとっていれば、被害は拡散しなかった」、名東区の女性(21)は「原発利益共同体の仕組みが具体的に示され、誰が悪いのかがわかった」と話しました。

 かわえ明美衆院東海比例候補、大野ひろみつ愛知1区候補、もとむら伸子参院愛知選挙区候補は、住民と日本共産党の共同の運動で中部電力芦浜原発(三重県)を中止させ、浜岡原発1、2号機を廃炉に追い込んだ経験を報告。即時原発ゼロの実現へ全力をつくすと表明しました。