愛知民報

【12.08.12】消費税増税法案ストップへ 共産党など野党7党・会派 内閣不信任・問責

 日本共産党など野党7党・会派が7日夕、消費税増税法案の成立を阻止するため衆院に内閣不信任決議案、参院に首相問責決議案を提出しました。日本共産党が各党に呼びかけたもの。同党は「消費税増税は民主党の公約違反、国民多数は増税法案の今国会成立に反対している。内閣不信任・首相問責には大義がある」と訴えています。7党・会派の共同は画期的で、消費税増税を許さない草の根の力が政治を動かしています。消費税増税をストップさせるたたかいはヤマ場をむかえています。

消費増税で 公共事業復活

 「消費税の増税分を社会保障にあてる」はうそでした。民自公3党は増税分を公共事業にばらまこうとしています。

 3党は消費税増税法案の付則18条に「成長戦略並びに事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分する」と明記。増税分の13・5兆円を大型公共事業に投入するねらいです。

 消費税増税を当て込み、大型公共事業復活の動きが出ています。民主党の「新たな戦略的国土政策を推進する議員連盟」会長の伴野豊氏(衆院愛知8区)らは、「公共事業の削減傾向を反転させる」と語っています。

 民主党政権は「コンクリートより人へ」の公約を投げ捨て、整備新幹線、東京外環道、八ツ場ダムなどの事業を復活させています。

 マスコミもこの問題を重大視。中日新聞は2日の社説で「公共事業ばらまきという一体改革の『地金』が出た」と批判しました。
 「増税で浪費の拡大は許さないと怒りが広がっています。

国会を解散せよ 業者などが怒りの行動

 
 愛知県商工団体連合会は4日夕方、名古屋市中区の繁華街で「消費税大増税は許されない!自営業者の怒りの大行動」に取り組みました。

 消費税をやめさせる愛知連絡会、消費税をなくす愛知の会、愛知県社会保障推進協議会、労働組合や日本共産党なども参加し、宣伝署名、集会、デモ行進を行いました。

 「消費税を増税するな」「国会を解散し国民の信を問え」などと声をあげ、市民にアピールしました。

大きなうねり作りたい 消費税をなくす豊臣の会

 
 名古屋市中村区の「消費税をなくす豊臣の会」は、野田政権と民自公3党が国民に押しつける消費税大増税をストップさせようと全力をあげています。

 会結成から7年。毎月24日を中心に欠かさず街頭宣伝と署名活動を続け、国会審議が緊迫するなかでさらに行動回数を増やして奮闘しています。

 会代表の佐藤進さん(79)は「私たちが買い物客などに訴えると、野田内閣は許せないという声ばかりです。もっと問題点を宣伝してほしいと声をかけられることも多い」と話します。

 宣伝署名活動と一体で入会を訴え、7月末時点の会員は1728人。草の根から政治を変える大きな力に成長しています。

 佐藤さんは「野田内閣が国民の声を無視して大増税法案を強行しても、実施させない運動をさらに強める。増税による財源が大型公共事業に使われ、社会保障は改悪されることを知らせ抜いて、原発反対のような大きなうねりをつくりたい」と意気込みました。