愛知民報

【12.08.12】脱原発の社会に 太陽光の電力会社 中小企業家が挑戦

 
 原発に頼らない社会形成へ自然エネルギー生産に愛知の中小企業経営者らが挑戦します。

 住宅や事業所に太陽光パネルを設置し?地域の小さな電力会社?をつくる事業です。資金は市民から集め、収益が上がれば分配。工事は地元中小業者に発注し、地域経済の循環にも寄与します。

 愛知中小企業家同友会の有志らが設立した「おひさま自然エネルギー」は7月27日、名古屋市で設立記念講演会を開きました。

 同社が提携する長野県飯田市の「おひさま進歩エネルギー」の原亮弘代表が講演。長野県南部で展開している太陽光発電事業を語りました。

 原氏は家庭に無料で太陽光パネルを設置して9年間月々定額の電気利用料を徴収し、その後はパネルを譲渡する「おひさま0円システム」を紹介しました。

 市民からの出資でつくった基金を運用すれば「自宅に設置できない人でも自然エネルギー生産に参加できる」と指摘。同社が運用する出資金の総額は8億3900万円で、利益の分配も始まっていると述べました。