愛知民報

【12.01.01】新年ごあいさつ 日本共産党愛知県委員長 岩中正巳

総選挙 綱領の目標実現にむけ新たなスタートを

 新しい年、2012年がみなさまにとっても、日本の政治にとっても、希望の年となることを心から願っています。

 12月3日、4日に開催された日本共産党第4回中央委員会総会は、今日の激動する情勢の特徴と党の役割を明らかにするとともに、来るべき総選挙を、「『民自公』の3党政治に『ノー』の審判を下し、日本共産党が本格的な反転攻勢に転じ、21世紀の早い時期に民主連合政府を樹立するという目標にむけて、新たな本格的スタートを切る選挙にする」ことを提起しました。

 私は、4中総の方針を正面から受けとめ、次の総選挙で「比例東海ブロック」で佐々木憲昭衆議院議員の議席を絶対確保するとともに、かわえ明美さんを必ず押し上げ、「2議席獲得」へ全力で奮闘する決意です。全県の党組織が、この提起を受けとめ、県内15の全小選挙区に候補者を擁立し、攻勢的な構えでとりくむ決意を固めています。

 昨年は、3月11日に発生した東日本大震災と福島原発事故という戦後最大の国難に直面し、いまなお震災・原発事故からの復興の見通しさえ開けない状況が続いています。こうしたもとで、日本の政治に求められる最大の課題は、震災・原発事故からの復旧・復興にあります。

 しかし、民主党政権は被災者の思いを踏みにじる上からの財界本位の計画を押し付けるなど、復興に逆行する数々の問題点が噴き出しています。さらに、TPP交渉への参加表明、消費税の10%増税を打ち出し、沖縄の普天間基地「移設」問題でも、「オール沖縄」の声を無視した辺野古への「移設」を推し進めようとするなど、まさに国民的な怒りに包まれています。

 09年の総選挙で、国民が「政権交代」に託したものは、「政治を変えてほしい」という願いでした。しかし、いまや完全に、その願いは裏切られました。03年の総選挙から本格的に開始された「二大政党づくり」の動きも、「政権交代」をピークに、たちまち深刻なゆきづまりへと落ち込んでいます。こうしたもとで大震災からの復興・原発問題でも、TPP問題でも、国民の新しい政治への探求が前進し、日本共産党との新たな共同が広がる大きな変化が生まれています。

 愛知・名古屋でも昨年は「オール与党」県政・市政を変えてほしいという願いが、大村県政・河村市政を誕生させました。しかし、県政でも、市政でも県民・市民の福祉・暮らしを切り捨てる「構造改革」路線が推し進められ、これに対する県民・市民の反撃のたたかいが大きな共同を広げています。

 こうしたもとで、いま私たちが、幅広い国民のなかに大きく打って出て、切実な要求を掲げてともにたたかい、党綱領が示す日本改革の展望を語るならば、日本共産党の前進・躍進をかちとりうる新しい情勢が生まれています。

 もちろん、頑張りが足らなければ、反動的逆流によって日本の前途が閉ざされる危険もあります。

 日本の政治のこうした歴史的岐路を前向きに切り開くために日本共産党の頑張り時を迎えています。いまとりくんでいる「党勢拡大大運動」を必ず成功させ、総選挙で必ず勝利・躍進をかちとるために力を合わせようではありませんか。

 また、党県委員会は、現在の県委員会事務所(あかつき会館)が建設以来46年を経て老朽化し、予想される大震災に耐えられないことから、建て替えをすることを決め、党内外の皆さんに建設募金への協力をお願いすることになりました。

 読者・後援会員・党支持者のみなさまのさらなるご支援とご協力を心から訴えます。