愛知民報

【09.11.15】爆発事故の日油(旧日本油脂)武豊工場 砲弾火薬を製造

 武豊町の日油(旧日本油脂)愛知事業所武豊工場で5日、爆発事故が発生し作業員1名が死亡しました。日本共産党武豊町議団は同日、同社の愛知事業所長に事故の原因究明と安全確保を申し入れました。

 同工場では2000年8月に保管中の無煙火薬7・7トンが爆発。100人を超す住民が重軽傷を負っています。火災事故も2度起こしています。

 日油は日本屈指の軍用火薬メーカーです。1937年、日本油脂として設立。1943年に旧日本軍の爆薬の製造を開始。朝鮮戦争当時、大同製鋼(弾丸鋼)、大隈鉄工所(機械加工)、愛知時計電機(信管)、日本油脂(火薬)の系列で砲弾を生産しました。

 現在も、自衛隊の砲弾、ミサイル、銃砲弾に使われる火薬を製造しています。

 武豊工場は火薬生産の拠点工場です。住宅密集地に常に爆発事故の危険をともなう軍需工場が隣り合わせになっています。

 愛知県は、兵器・軍需産業の集積地です。日油はその一翼を担っています。