愛知民報

【09.04.05】小牧市・桃花台ニュータウン 城山地区の地下水 水銀 基準の7.8倍

城山地区
 地盤沈下のため住宅被害が発生している小牧市の桃花台ニュータウン城山地区の地下水から環境基準を超える総水銀が検出されました。宅地造成前は産業廃棄物の埋め立て処分場であったところから、残存廃棄物の影響と見られています。

 県の調査で、最大は環境基準値の7・8倍、最少でも1・4倍でした。

 同ニュータウンは愛知県が1971年から宅地造成工事に着手。地盤沈下のあった地域は85年に完成しました。住宅・都市整備公団(現在のUR都市再生機構)が県から造成地を買い取り、78年から98年にかけて住宅販売しました。

 同地の元地主は産業廃棄物処理業者。造成前には王子製紙(春日井市)の製紙カスが埋められたことが関係者の話で判明しています。

 「桃花台地盤沈下問題を考える会」の丸山直希代表(60)は「桃花台は“優良住宅地”として売り出されたところです。20年前に引っ越してきた頃はこんなになるとは思いませんでした。悪いものが出ても、土で覆っておけばいいというものではない」と不安と怒りをあらわにしました。