ニュース

性暴力なくす力に フラワーデモ 名古屋

プラカードを掲げスタンディングアピールする参加者=11日、名古屋市中区

「性暴力を許さない」と訴えるフラワーデモが11日、名古屋市中区で行われました。「#With You」「#MeToo」などのプラカードや花を手にした20人が参加しました。

 呼びかけ人の具ゆりさんは「2019年に性暴力めぐる裁判で無罪判決が相次ぎ、抗議の声をあげるフラワーデモが始まり4年がたちました。9日には性犯罪規定を見直す刑法改正案が衆院本会議で審議入りし、声をあげれば政治を変えることができると実感しました」と強調。「少女、女性だけでなく、少年、男性も被害を受けている。被害を一人で抱え込む社会ではなく、被害を話せる社会、加害者がきちんと裁かれる社会にしたい」と話しました。

 フラワーデモ調布(東京)のステートメントが読み上げられ、「あきらめないで声を上げ続ける、言葉にならないときもつながって心を寄せ続けることが必ず希望を運んでくれる」とアピールしました。

 仕事終わりに参加した会社員(28)は「2年前から参加しています。最初は男が参加していいものか迷いもありましたが、参加して聞いた当事者の話を重く感じ、迷いはなくなりました。性暴力をなくす力になりたいです」。大学院で性暴力を研究する学生(26)は「デモと聞いて、最初は怖いイメージがありましたが、フラワーデモはやさしさの力にあふれていました。刑法も変わり始め、自分も何かを変えられるんだと自己成長につながっています」と話しました。

(5月13日 しんぶん赤旗)