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核兵器廃絶 思い継ぐ 名古屋で被爆者はげますつどい開く

核廃絶の決意を語り合ったつどい=18日、名古屋市中区

 「核廃絶の思いを引き継ぐ」「日本は核兵器禁止条約に参加を」―。名古屋市内で18日、あいち被爆者支援ネットが被爆者をはげますつどいを開き、被爆体験を聞くとともに核廃絶への決意を語りあいました。

 コロナ禍で2年ぶりの開催。金本弘・愛知県原水爆被災者の会理事長ら被爆者9人をふくむ35人が参加しました。

 4歳の時に広島で被爆した水野秋恵さん(80)は「核兵器をなくす運動を60年以上続けてきました。来年開かれる核兵器禁止条約の締約国会議にドイツがオブザーバー参加します。唯一の戦争被爆国の日本が参加するよう署名運動を広げます」。長崎で被爆した男性(77)は「来年、コロナで延期になったNPT(核不拡散条約)再検討会議が開かれます。コロナ禍で前回(2015年)のように代表団の派遣はできませんが、ヒバクシャ国際署名を集めて送りたい」と話しました。

 被爆者の話を熱心に聞いていた中学2年生は「両親とともに広島平和記念資料館に行ってきました。被爆者の核兵器廃絶の思いを受け継いでがんばります」。祖母が広島で被爆した大学1年生は「祖母は核兵器廃絶運動でがんばっています。祖母の手足となって支えたい」と語りました。

 交流後、被爆者に記念品を贈呈しました。

(12月22日 しんぶん赤旗)