ニュース

ハローワーク前で愛労連アンケート 現金給付追加、雇用確保、消費税減税…願い切実

シールアンケートでコロナの影響を聞く組合員=15日、名古屋市中区

 愛知県労働組合総連合は15日、名古屋市中区の名古屋中ハローワーク前で宣伝し、新型コロナの影響などを聞くシールアンケートを呼びかけました。

 10万円の特別定額給付金については、「10万円を受け取った」が9人、「申請書は届いたがお金はまだ」が12人、「申請書が届いていない」が22人で、半数の人が申請書類も届いていませんでした。

 コロナの影響では、「失業した」と答えた人が16人もいました。

 求職に来た男性(71)は、「年金暮らしだけではこの先が心配。少しでもお金がほしい。書類も届いていないので、10万円が本当に来るのか不安」と話しました。

 「受け取った」と話す男性(27)は、「ホテルの派遣社員だったがクビになった。派遣会社からも仕事がないと言われ、自分で探しに来た。貯金も少なくお金もいるが、まず仕事が第一。早く仕事を見つけたい」と切実な状況を語りました。

 必要な経済対策(複数回答)では、「現金給付を追加」が最も多く24人でした。「雇用の確保」は21人、「消費税減税」は18人、「中小企業支援」は6人、「その他」が4人でした。

 「10万円だったらあと2回は必要」と話す男性(68)は、「経産省と電通の癒着、中抜きは頭に来るね。みんなが困っている。必要なところにちゃんとお金をまわすべきだよ」と安倍政権を批判。「今月末で契約が切れるから仕事を探しに」と語る女性(23)は「安定した仕事がしたいので、今度は正社員で働きたい。求人が少なくてなかなか決まらない」と語りました。

 知崎広二議長は、「6月に入り、コロナを理由に契約更新されなかったり、派遣切りが増えることが予想される。寄せられた声をもとに、企業や行政に雇用の確保・維持、施策への反映を求めて要請していきたい」と話しました。

(6月17日 しんぶん赤旗)