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安保法制違憲訴訟 愛知でも 原告らがキックオフ集会

勝訴への決意を述べる原告=14日、名古屋市中区

 安保法制違憲訴訟を愛知県でも提訴を―とめざすキックオフ集会が14日、名古屋市中区で開かれました。主催は安保法制違憲訴訟の会あいち。原告やサポーターら100人以上が参加しました。

 同会は弁護士、大学教授、市民団体などの呼び掛けで準備会がつくられ、原告を募集してきました。すでに原告は130人を超えています。名古屋地裁に提訴するのは8月2日を予定しています。

 松本篤拾弁護団事務局長が訴状の内容を説明。全国では24の再場所で約7200人が訴訟を起こしています。いまなぜ訴訟かについて、「安倍政権が憲法9条に自衛隊を書きこむ改憲を狙っている今こそ、改憲反対の運動の柱として訴訟を提起する意義がある」と強調。「この3年間で現実に何が起きているのか事実を盛り込み、安保法制がいかに憲法9条を踏みにじるものなのか明らかにしたい」と述べました。

 原告の決意表明で、朝鮮高校無償化ネット愛知の原科浩さんは「たとえどの国と戦争しても、負った傷は消えず、次の世代に禍根を残す。勝訴をめざし、がんばりたい」。愛知視覚障害者協議会の梅尾朱美さんは「障害者の戦後は、健常者に比べ一層貧しいものだった。再び差別される時代にせず、人権が尊重される社会にしたい」など話しました。

 大脇雅子弁護団共同代表は「平和的生存権や人格権を守る裁判で、原告は子育て中の親、元自衛隊員、宗教者、元裁判官など多様です。原告の知見、体験、経験が重要であり、戦争体験のある弁護士として一致団結してがんばりたい」と話しました。

 安保法制違憲訴訟全国ネット代表の寺井一弘弁護士が「危機に立つ平和憲法―違憲訴訟の意義と展望」について講演。「安倍政権の戦争政策を許さず、三権分立の根幹である司法権の独立を守らなければいけない。全国の仲間の心を一つにして大きなうねりにしていこう」と語りました。

 安保法制違憲訴訟の会あいちの連絡先=080(4521)5252

(7月20日 しんぶん赤旗)