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子らを戦場に送らない「建国記念の日」各地で反対集会

 今年で52回目となる「『建国記念の日』不承認 愛知県民のつどい」が11日、名古屋市内で開催され、会場いっぱいの約200人が参加しました。県内の歴史、教育、憲法などにかかわる団体でつくる実行委員会主催。

 愛知県高等学校教職員組合の鈴村紀代子執行委員長が「子どもを再び戦場に送らないためにも、この集会を安倍9条改憲阻止、憲法を守り生かす運動の原動力にしよう」とあいさつ。キリスト者集会の李斗熙(イ・ドゥヒ)さんが連帯あいさつしました。

 河西秀哉・神戸女学院大学准教授が「象徴天皇制に対する意識の変化」と題して講演。憲法の制定過程で「象徴」という概念があいまいなまま成立したことをあげ、メディアの取り上げ方や国民意識の変化などを紹介。「天皇の公的行為が結果として、政治の不作為を覆い隠す機能になっている。象徴天皇制について考えてほしい」と指摘しました。

 会場から「自民党改憲案は天皇を国家元首にしている。権威を強める目的か」「国事行為に限定するべきだ」などの意見が出されました。

 参加者は「戦争を支えたイデオロギーである『紀元節』の復活・『建国記念の日』を承認しない私たちは、日本を『戦争できる国』にする一切の動きを許しません」とする集会アピールを満場の拍手で採択しました。

(2月13日 しんぶん赤旗)