国内で製造したF35ステルス戦闘機の1号機が県営名古屋空港(愛知県小牧市)で初の試験飛行を行ったことを受け、県内の平和団体などでつくる小牧平和県民集会実行委員会は19日、防衛省に抗議しました。
F35戦闘機は航空自衛隊が将来の主力戦闘機として配備を進めており、最終的に42機を導入する計画です。うち38機の組み立てなどが名古屋空港に隣接する三菱重工小牧南工場(豊山町)で行われ、その初号機が13日、初めて試験飛行しました。
愛知県平和委員会の高橋信代表らが東海防衛支局を訪れ、要請書を手渡しました。
要請書は、米国防総省がF35試験機に「重大な276項目の欠陥を特定した」と報告していることを指摘。今後の試験飛行や最終組み立てに反対するとともに、「欠陥」について防衛省として明らかにし、対処策や周辺住民、自治体への説明を行うことを求めています。
参加者は、「『欠陥機』と言われるF35が説明もなしに頭上を飛ぶことを住民は本当に心配している」「今後米軍機なども飛来するようになれば、住民はたまったものではない」などと訴えました。
担当者は「上に伝える」と要請書を受け取りました。
日本共産党の大野ひろみつ衆院1区予定候補、すやま初美参院選挙区予定候補や、わしの恵子、下奥奈歩の両県議、岡田ゆき子名古屋市議、山本亮介豊山町議も同席しました。
(6月21日 しんぶん赤旗)