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製鉄所ほこり出すな 新日鉄住金周辺住民 韓国の視察報告

 
 新日鉄住金名古屋製鉄所(愛知県東海市)の周辺住民らでつくる「きれいな空気の中で暮らせる環境を願う連絡会」は23日、ほこりの出ない韓国の現代製鉄唐津製鉄所視察報告を東海市文化センターで開催し市民ら50人が集いました。

 名古屋製鉄所は2014年、6回にも及ぶコークス工場の黒煙火災・爆発事故を起こしました。周辺地事態住民らが、相次ぐ事故を契機に「会」を結成。他の元製鉄所労働者、東海市、名古屋市の住民ら13人が5月11日~13日に現代製鉄所を視察しました。
報告かいでは、原材料の保管・運搬まで世界で初めて完全密閉式で行う取り込みが紹介されました。密閉式が住民運動の中で提案され、企業が採用したもので、企業にとっても原材料の飛散が防げ、益になるといいます。
 視察に参加した坂ゆかり(日本共産党)、村瀬晃代(子どもたちに青い空)の両市議も発言。6月議会で「降下ばいじんは減らせる」と迫りましたが、市側は、新日鉄の言い分をうのみにし「操業中で難しい」との一点張りだったとのべました。

 20年来運動してきた男性は、「降下ばいじんの請願が全会一致で採択されたのに、ばいじん量は減っていない」とのべ、会のアンケートでも洗濯ものが干せない、健康面での不安が出されているなどの声が出ていることを報告しました。
 ばいじんがビニールハウスを真っ黒く覆う映像が流され、深刻な被害を無くす決意を固めました。
(7月28日 しんぶん赤旗)