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私の選択 社会動かす 全国高校生サミット 熱論

 
 ?18歳選挙権で高校生が社会を動かす?をテーマに「全国高校生サミット」が4日、名古屋市昭和区の南山大学で開かれ、15都府県から約600人の高校生が真剣討論しました。主催は愛知県高校生フェスティバル実行委。

■ 参院選を前に名古屋で開催
 「参院選でクラス投票率100%めざします」と元気に発言したのは、実行委員長の名和亜寿香さん(高蔵高3年)。母子家庭の名和さんは中学、高校と私立のため学費の面で親に申し訳ないという気持ちもありました。若者が学ぶことは未来の日本をよくすることにつながるとのべ、「私の選択は自己責任じゃなく社会全体の問題」と訴え。参院選では奨学金や高学費の問題を重視する候補に投票したいとしています。

 実行委は18歳選挙権について、愛知県内の約1万人超の生徒にたいしアンケートを実施。回答8773人のうち「選挙にいく」と答えたのは52%で、「行かない」23%を上回りました。
 投票に行かないと答えた理由で最も多かったのは「よくわからない」32%。この傾向は学年を重ねても変化なかったとし、アンケートを報告した生徒は「主権者意識を育てるはずの学校教育の成果が出ていない。授業改革が必要ではないか」と提案しました。
 副実行委員長の坂口花錬(かれん)さん(高3)は、愛知高フェスの平和を追求する行事に加わる中で、政治に無関心だった母親が「真剣なあなたに気づかされた。一緒に選挙に行こう」と変化したと発言。「わからない」を「わかる」に変え、その知識で行動する高校生に発展させ、18歳選挙権を行使しようと呼びかけました。

 愛知高フェスは、学費の公私格差の是正をめざす行動をしています。昨年は戦後70年をテーマに各高校で平和の取り組みを展開していました。
(5月5日 しんぶん赤旗)