ニュース

愛知800円ハンスト800分 最低賃金引上げ求め宣伝 愛労連

 
 「最低賃金引き上げて!」「こんな賃金じゃ暮らせないよ!」―愛知県労働組合総連合(愛労連)が19日、名古屋市中区の栄広場で最低賃金の大幅引き上げを求め、ハンガーストライキ、署名宣伝、政党や経営者団体への要請行動などを行いました。

 愛知県の最低賃金800円にあわせて、800分(午前0時から午後1時20分)のハンストに、労働者ら30人が参加しました。

 パートで働く女性(58・小売業)は、「給料は最低賃金の時給800円。賃上げ要請は生活に直結する問題」と語っていました。

 愛労連の榑松(くれまつ)佐一議長は街頭宣伝で、「若者からこんな悲痛なメールが届きました。『給料は時給800円。1日の交通費の600円は自腹。給料の振込手数料も負担している。結局最低賃金に届いていない』力を合わせて最賃引上げと中小企業支援を勝ち取ろう」と道行く人に訴えました。

 愛労連が県内各地の求人情報誌から作成した時給マップによると、最低賃金と同額の求人が増えてきています。安倍政権の「景気回復した。賃金上がった」に反して、格差の広がりが浮き彫りになりました。

 榑松議長らの要請に対し、愛知県中小企業団体中央会は、「時給800円では応募がなく、人不足に拍車をかけている」などと話しました。

(6月24日)