「28歳、若いなー」「市議会で大活躍してもらわないと」「プレッシャーに負けないようにね」。今池地域の後援会の集いで温かい期待の声がかかります。
この日集まったのは11人。「特売日ばかり狙って買い物している。消費税10%になったら大変」「市営地下鉄も値上げ。敬老パスは守りたい」「保育園の園児が戦争に行くことを心配している」など、たくさんの要求が出てきます。
「共産党の市議が増えれば大きく変わります。千種区から2期ぶりに議席を勝ち取ります」。酒井ケンタローさんが力強く応えます。
「『明るくていい』とみんなから言われている。まじめさがいい」と語るのは元市議の黒田二郎さん。区内を一緒に駆けまわり、議席奪還の思いを酒井さんに託します。
酒井さんは南山大学経済学部へ進学しましたが、マルクスを学べる場がないと、『資本論』第1巻を1年で読みとおす講座に通い、政治に目を向け出しました。
名古屋大学大学院に進学したものの留年し、生活費を稼ぐために派遣やアルバイトで引っ越し業に従事。中退後も、?細切れ雇用??出勤制限?で社会保険に入れないまま、働かざるを得ませんでした。非正規労働者が国保料を払う大変さは身にしみています。「国保料を1人1万円引き下げたい」と力をこめます。
酒井さんは、民青同盟名古屋東部地区委員長も務めています。民青同盟県副委員長の古川大暁(ひろあき)さんは、「就職難は若者の責任じゃない。非正規労働の大変さを実感し、政治に反映してくれる酒井さんこそ市議になってほしい」と期待します。
千種区の公共施設が老朽化し問題になっています。図書館で子どもに読み聞かせのボランティアをしている伊藤洋子さんは「図書館は狭く、読み聞かせる場所も、会議室を片づけ、じゅうたんを敷いてやっと確保しています」と苦労を語ります。
図書館は階段が多く、エレベーターはなし、耐震性への不安を指摘する人もいます。伊藤さんは「市民の要望を聞いて建て替えを進めてほしい」と期待を込めます。
酒井さんは訴えます。「河村たかし市長は国の悪政に対し、『国の決めたことだから仕方がない』という姿勢で、名古屋駅前などの大型開発ばかりに力を入れています。安倍暴走ストップ、くらし安心の名古屋市政に変えるため、全力でがんばります」
(2014.9.13)