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”憲法、若い人に広げたい” 春日井9条の会集いに反響

 

 愛知県の春日井9条の会は25日、「憲法九条、平和のつどい」を春日井市東部市民センターで開き、会場いっぱいの300人が参加しました。

 一橋大学の渡辺治名誉教授が「安倍内閣の改憲にどう立ち向かうか」と題して講演。渡辺氏は戦後、自民党の改憲策動に対し、国民の世論と運動で阻止してきた歴史を紹介し、「安倍内閣は日本が『戦争をする国』になるために、まず解釈改憲で突破し、その後に明文改憲をめざしている」と批判しました。

 渡辺氏は「『戦争する国』づくりを許さないため、今こそ、より大きい国民的共同を広げ、声をあげ、改憲を阻止しよう」と呼びかけました。

 講演に先立ち、同朋高校(名古屋市中村区)の放送部が3人の元兵士の証言をもとに製作したドキュメント「沖縄戦・肉弾攻撃」を上映。同部の4人が「平和のために戦争体験を聞き記録に残したかった」「二度と戦争を起こしてほしくなかった」と製作の思いを語りました。

 講演を聞いた男性(68)は「春日井市内には航空自衛隊小牧基地、同高蔵寺分屯基地、陸上自衛隊春日井駐屯地と3カ所も基地がある。憲法が変えられたら春日井市から海外へ出撃することになる。憲法を守る運動とともに、基地撤去運動も広げる」。

 山田早苗さん(62)は「高校生が戦争や平和について真剣に考えているのに感激した。憲法守る運動を若い人に広げたい」と話しました。