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名古屋芸術大学でピースナイン展 ”もう戦争体験者、つくらないで”

 

 名古屋芸術大学(北名古屋市)の西キャンパス内で、憲法9条や平和をテーマにした絵画や版画を展示する「ピースナイン2014展」が23日から開催されました。学生や教授、芸術家らによる30点ほどの作品を展示されています。

 初日には、東京で活動している元特攻隊員の芸術家・池田龍雄氏が講演し、訪れた学生ら60人ほどが聞き入りました。出撃直前の17歳で終戦を迎えた池田氏は、当時を振り返り、「秘密保護法も治安維持法と同じく戦争の下準備。米軍が起こした戦争に、日本が参加するようなことになってはいけない」と語りました。

 今年の卒業生で芸術家を目指す武華菜さんは、「池田さんのように戦争の悲惨さを作品にするには、体験者はつらい記憶と何度も向き合う作業がいると思う。大変さは想像つかないけど、もう体験者はつくらない方がいいと思う」と話します。