公立病院の民間移譲がすすむ愛知県一宮市で、日本共産党主催の医療問題シンポジウムが20日に開かれ、120人が参加しました。八田ひろ子衆院比例候補、多々見範子市議、「公立病院を守る会・尾西」代表らが報告しました。
3年前の2市1町による合併以来、同市は四市民病院を運営してきましたが、今月1日、経営難を理由に一宮市民病院今伊勢分院を民間医療法人に移譲しました。尾西市民病院も来年4月に民間移譲する予定で、現在公募が行われています。
「守る会」が行った住民アンケート調査では、公立の存続を求める意見が91%にのぼるなど、不安の声が広がっています。
八田氏は党の医療提案にふれ、「アメリカや大企業いいなりに社会保険費を切り捨てる政治の中身そのものを変えることが必要」だと強調しました。
会場からは、「総合体育館建設に市は75億円も投じようとしている。税金の使い方が間違っている」「選挙で共産党の議席を増やして私たちの声を議会に届けてほしい」などの意見がだされました。
参加した77歳の女性は、「いざ病気になったときのことを考えると、不安でいっぱいです。行政はもっと医療に力を入れてほしい」と語っていました。